更新日: 2021.03.22 13:27
チーム・ダイナミクスの2台目は新人に。ニールは新役職、ホンダUKとの17年間の提携にも幕/BTCC
元エースとしてシリーズ3冠を誇るゴードン・シェドンの復帰をアナウンスしたTeam Dynamics(チーム・ダイナミクス)が、その僚友となる2台目のNGTC規定ホンダ・シビック・タイプRのドライバーを発表。シェドンとの黄金タッグを築いてきた同じく3冠ドライバーのマット・ニールがレースシートを退き、2019年にBTCCイギリス・ツーリングカー選手権デビューを果たしたダニエル・ロウボトムの起用をアナウンスした。
また、2004年以来チーム・ダイナミクスとBTCCでの成功を共有してきたホンダUKは、2021年シーズンを前にチームとのアライアンスを解消することを決定。「大いなる心残り」とともに、シリーズを去る決断を下している。
地元ホンダのファクトリー支援チームとして戦うチーム・ダイナミクスは、2004年からホンダ・シビック・タイプR、インテグラ・タイプR、そしてイギリス市場で人気を得たシビック・ツアラー(ステーションワゴン)などを走らせてきた。
また、NGTC規定導入初年度から投入された先代のFK2型は、単一車種でシリーズ史上最多勝を挙げる成功作となり、その意志は現在も3年連続でタイトル候補としてフロントランナーであり続けるFK8型に引き継がれ、ニール、シェドンそれぞれ3度のチャンピオンに並び、ホンダも6度のマニュファクチャラータイトルを手にしている。
「ホンダUKは、チーム・ダイナミクスとともに過ごした過去17年間で、レースの楽しさや輝かしい成功を分かち合えたことを、すべてのメンバーに感謝したい」と挨拶したのは、ホンダUKのコミュニケーション責任者を務めるオリビア・ダン。
「我々はビジネスとして、マーケティング活動を継続的に見直し、未来の戦略に合致したものを選択する必要がある。そのため、2020年を最後にパートナーシップの解消をチームに通知しなくてはならなかったことは、本当に残念だった」と、2022年の共通ハイブリッド機構導入を前に、苦渋の選択だったことを明かした。
「チーム・ダイナミクスの将来の幸運を祈っているし、新しいシーズンに向けて引き続き彼らを応援し、ホンダ・シビックが素晴らしいレースを見せてくれることを楽しみにしている」
そのホンダ車で最多勝利を記録するニールは、この長年の関係が享受した成功体験を「心から誇りに思う」と、惜別の言葉を贈った。
「僕らはホンダのツーリングカー選手権の歴史上で、もっとも成功したチームであり、そのことを心の底から誇りに思っているんだ」と続けた1991年シリーズデビューのニール。