2021年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権シーズンに向け、2台体制への拡充を表明しているSpeedworks Motorsport(スピードワークス・モータースポーツ/SWM)は、本格的なプライベートテスト開始に先立ち本戦仕様の『トヨタ・カローラBTCC』をラウンチ。WEC世界耐久選手権やWRC世界ラリー選手権と同様、TOYOTA GAZOO Racingのスキームを踏襲した新カラーリングを披露した。
また、今季からセアトの高性能部門CUPRA(クプラ)の新型モデル『クプラ・レオンBTCC』へのスイッチを表明しているTeam HARD(チーム・ハード)も、4台体制最後の1台となるドライバーを発表。フォルクスワーゲン時代にもチームに在籍した、F1王者ルイス・ハミルトンの実弟ニコラスが、久々のフルシーズンエントリー復帰を果たすことがアナウンスされている。
現地法人トヨタGBのファクトリー支援を取り付け、2020年からTOYOTA GAZOO Racing(TGR)として戦ってきたSWMは、この新たなシーズンに向け体制を一新。長年、苦楽をともにした盟友トム・イングラムのチーム離脱を受け、Motorbase Performance(モーターベース・パフォーマンス)から移籍のロリー・ブッチャーとシリーズ復帰組のサム・スメルトを起用。さらに潤滑油のメジャーブランドとしてグローバル展開するMOTUL(モチュール)との2年間のタイトルスポンサー契約を締結した。
こうしてプログラム拡大を受けたTOYOTA GAZOO Racing UKのトヨタ・カローラBTCCは、2台ともに先行レンダリングのイメージをそのまま具現化したTGRのワークススキームをまとい、オールトンパークのパドックに姿を現した。
「この新しいカラーリングは率直に言って最高だよ。白地に赤と黒の線が入っているワークスカラーで、間違いなくTOYOTA GAZOO Racingファミリーの一員だと感じさせる。BTCCのグリッドでも際立っていて、この象徴的なカラーで戦うことにワクワクしている」と、テストを前に意気込みを語ったSWM新エースのブッチャー。