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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.03.27 20:27
更新日: 2021.03.28 02:56

ローソンが優勝しレッドブルジュニアがワン・ツー。佐藤万璃音は15位【FIA-F2第1戦バーレーン レース1】

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海外レース他 | ローソンが優勝しレッドブルジュニアがワン・ツー。佐藤万璃音は15位【FIA-F2第1戦バーレーン レース1】

 3月27日(土)、2021年FIA-F2開幕戦となる第1戦バーレーンのスプリントレース1(決勝レース1)が開催され、ルーキーでレッドブル育成のリアム・ローソン(ハイテックGP)が優勝。日本の佐藤万璃音(トライデント)は15位だった。

 前日の予選で技術規定違反により失格処分となったレッドブル育成のユーリ・ビップス(ハイテックGP)。その後、異議申し立てを唱え裁定は一旦保留となったが、レース約2時間前に失格の裁定と決勝レース出走可能のアナウンスがされる。ビップスは最後尾22番手スタートとなり、ポールポジションは繰り上がりでザウバー育成のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)となった。

 バーレーン・インターナショナルサーキットの天候は晴れ。気温38.8度、路面温度50.1度と言う酷暑なコンディション。レース周回数は23周でタイヤ交換義務はない。この週末に用意されたタイヤはプライムのハードタイヤが4セット、オプションのソフトタイヤが2セットだ。

 スターディンググリッドは予選の上位10台にリバースグリッドが適応される。ポールスタートは予選10番手だったプルシェール、その隣にデイビッド・ベックマン(チャロウズ・レーシング・システム)、セカンドローは3番手にレッドブル育成のリアム・ローソン(ハイテックGP)、4番手にアルピーヌ育成のオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)と新人4名が先頭を固めた。佐藤は18番手からスタートとなる。

 そしてレースはスタート。抜群の蹴り出しを見せたのはローソンで、一気に首位へ浮上。プルシェールは出遅れるもターン3を抜けて2番手を確保し前を追う。後方では11番手スタートのロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が一気に5番手までジャンプアップした。

 全車アクシデントなく1周目を完了。しかし2周目に突入した1コーナーでリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)がレイトブレーキで進入してきたダニエル・ティクトゥム(カーリン)に接触されスピン、最後尾まで後退しリタイアとなった。

 その直後マーカス・アームストロング(ダムス)の後方からラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)がコーナー立ち上がりの加速で追突。アームストロングはグラベルにマシンを停止。さらにボシュングもマシンを止めたため3周目にVSC(バーチャルセーフティカー)が導入された。

 先頭のローソンが4周目の第3セクターに突入したあたりでVSCが解除されレースは再開。ローソン、プルシェール、ベックマン、レッドブル育成のユアン・ダルバラ(カーリン)の順でホームストレートを駆け抜けていく。

 レースは静穏な状態で6周ほど経過。10周目に4番手ダルバラが前をいくベックマンに肉薄し、11周目のターン4進入のブレーキングで3番手浮上に成功した。

 13周目、快調に2番手を走行していたプルシェールが予兆なく突然のスローダウン。まったく再加速できず、ターン10を立ち上がったコースの脇にマシンを止め無念のリタイアに。これにより2度目のVSCが導入されるが翌周には解除される。

 ラスト7周となった17周目あたりからダルバラが首位ローソンの1秒以内に迫りDRSを使用しながらチャンスを伺う。一方で各ドライバーはタイヤのデグラデーションを意識した我慢の走りを迫られる頭脳戦となっていく。

 ダルバラは毎周のようにローソンの背後に迫るも決め手を欠いてしまう。背後からプレッシャーを受けるルーキーのローソンだが落ち着いた走りで23周を走りきり2021年シーズン最初の勝者となった。

 チームから無線で「リアム、素晴らしいレースだった」と祝福され、「みんな、本当にありがとう」と落ち着いたトーンでローソンは答えている。

 2位にダルバラが入りレッドブル育成ドライバーがワン・ツー。3位にはベックマンが入り、ルーキーふたりが表彰台を獲得。佐藤は15位でフィニッシュした。

佐藤万璃音(トライデント)
佐藤万璃音(トライデント)

 パルクフェルメにマシンを止めダルバラと健闘を称え合ったローソン。その後ローソンのもとにはヘルムート・マルコ博士(レッドブル・モータースポーツコンサルタント)も祝福に訪れていた。

 スプリントレース2(決勝レース2)は日本時間3月28日(日)の午前1時40分からスタートする。

■FIA-F2第1戦バーレーン スプリントレース1(レース1) リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 7 L.ローソン ハイテックGP 23Laps
2 6 J.ダルバラ カーリン 0.925
3 14 D.ベックマン チャロウズ・レーシング・システム 14.383
4 1 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 17.078
5 2 O.ピアストリ プレマ・レーシング 17.504
6 9 C.ルンガー ARTグランプリ 18.552
7 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 22.289
8 5 D.ティクトゥム カーリン 24.860
9 12 L.ツェンデリ MPモータースポーツ 27.291
10 8 J.ビップス ハイテックGP 27.933
11 24 B.ビシュカール トライデント 28.694
12 15 G.サマイア チャロウズ・レーシング・システム 31.908
13 16 R.ニッサニー ダムス 32.305
14 22 M.ナニーニ HWAレースラボ 33.963
15 25 佐藤万璃音 トライデント 46.885
16 4 F.ドルゴヴィッチ ユニ・ヴィルトゥオーシ 1’03.250
17 20 G.ペテコフ カンポス・レーシング 1’06.941
18 23 A.デレッダ HWAレースラボ 1’08.910
10 T.プルシェール ARTグランプリ DNF
17 M.アームストロング ダムス DNF
21 R.ボシュング カンポス・レーシング DNF
11 R.フェルシュフォー MPモータースポーツ DNF

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