4月10~11日の週末に2021年シーズンの第3戦を開催予定だったRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップだが、オーストラリアはクイーンズランド州の州都、ブリスベンでの新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、タスマニアのシモンズプレインで実施予定だったスーパースプリント戦を1週間延期することを決定した。
南半球を代表するツーリングカー・シリーズのRSCは、名物サーキットのマウントパノラマで開催された今季開幕戦の前から、公式合同テストを分割して開催するなど移動制限への対応策を講じてきた。しかし、そのテストの一部ではCOVID-19の余波で5日間の延期を強いられるなど、新シーズンも引き続きウイルスの猛威に翻弄されている。
さらに第2戦を経てタスマニア島に向かう予定だったチーム一行は、今回のクイーンズランド州の移動制限措置を受け、ブリスベンを拠点とするチームとスタッフが検疫強化と隔離制限への対応を求められたことから、シリーズとしてロックダウン措置が明けるまで1週間の猶予期間を設けることとした。
RSCシリーズの声明によれば、現時点でファンの動員はそのままスライドで実施される予定で、これ以上のイベント遅延は「考慮していない」という。
ステートメント序文には「現在、ブリスベンでのCOVID-19の感染状況に照らし、スーパーカーは次戦となる『Beaurepaires Tasmania SuperSprint(ビューリペア・タスマニア・スーパースプリント』の開催を1週間遅らせるという予防的決定を下しました」と記された。
「同イベントは代替日程を4月17~18日の週末に決め、レースウイークのためにすでに購入されたすべてのチケットは、引き続き新しい日付に対し有効です」
「COVID-19パンデミックの発生以来そうであったように、スーパーカーのスタッフとすべてのレースチームは、イベント参加に向けた移動と、現地において適用されるすべての州政府規制を遵守します」
「スーパーカーはすべてのファンの継続的な理解と協力に感謝し、ご不便をお掛けすることを改めてお詫び申し上げます。今後数週間のうちに、タスマニアで開催される安全なイベントにファンの皆さまをお迎えできることを楽しみにしております」