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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.04.12 13:00
更新日: 2021.04.12 22:06

波乱のローマ連戦、バンドーンが今季初優勝。元トムスの2人は好位置を活かせず/フォーミュラE第3-4戦

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海外レース他 | 波乱のローマ連戦、バンドーンが今季初優勝。元トムスの2人は好位置を活かせず/フォーミュラE第3-4戦

 4月10~11日、今季2020/2021年シーズンよりFIA世界選手権のタイトルが懸けられているABBフォーミュラE世界選手権の第3/4戦がイタリア、ローマで行われ、10日の第3戦はジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)が、翌日の第4戦ではストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)がそれぞれ今シーズン初優勝を飾った。

 今年2月にサウジアラビアで開幕したフォーミュラE“シーズン7”は新型コロナウイルスの影響による日程変更を経て舞台をヨーロッパに移し、ローマでのダブルヘッダーを迎えた。

 レースウイーク初日の10日に行われた第3戦ローマE-Prixの予選では、元マクラーレンF1のバンドーンがスーパーポールを制してポールポジションを獲得。2番手にアンドレ・ロッテラー(タグ・ホイヤー・ポルシェ)、3番手にはオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)が続いた。
 
 同日午後の決勝は雨上がりのダンプ路面ということでセーフティカー(SC)スタートとなり、45分+1ラップのレースは開始から約5分後にグリーンフラッグ振動で実質的なスタートを迎える。
 
 そのスタートからまもなく、2番手のロッテラーがバンドーンに仕掛け2台が接触。ロッテラーは7番手、バンドーンは13番手に後退してしまう。このアクシデントで労せずトップに躍り出たローランドだったが、使用パワーが規定値を上回ったとしてドライブスルー・ペナルティを受け、こちらも順位を失ってしまった。

 トップ3が相次いで姿を消したことで首位に立ったのは、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)だ。しかし、ブラジル人の後方にはベルニュが迫り、レース後半に上位陣の中では早めにアタックモードを使用した2連覇王者がコース上でアウディをパス。レースリーダーとなった。
 
 しかし、シーズン3王者であるディ・グラッシも勝利への執念を燃やし2度目のアタックモード終了後、20周目の4コーナーでベルニュを逆転。トップを奪い返してみせた。だが、不幸にもレース残り5分を切ったところでディ・グラッシのマシンはスローダウンしてしまう。
 
 直後、失速したアウディを避けようと進路を変更したバンドーンが、バンプとスリッピーな路面でグリップを失いウォールにクラッシュ。これでSCが出動し、レースはそのままSC先導の下でフィニッシュに。バンドーンは序盤の接触から5番手まで順位を上げていたもののリタイアとなってしまった。
 
 レースウイナーはベルニュ。11番手スタートのサム・バード(ジャガー・レーシング)が2位、ミッチ・エバンスが3位となりジャガー・レーシングがダブル表彰台を獲得している。4位はロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)、5位にはセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)が入った。

ストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
ストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)
オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)
サム・バード(ジャガー・レーシング)
サム・バード(ジャガー・レーシング)

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