RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで今季から新体制を敷くケリー・グローブ・レーシング(KGR)は、シリーズを代表する祭典『バサースト1000』の2021年大会に向け、2度のル・マン24時間耐久レース勝者で、WEC世界耐久選手権でもチャンピオンを獲得しているアール・バンバーの起用をアナウンス。シリーズにレギュラー参戦するアンドレ・ハイムガートナーのペアとして、最新のフォード・マスタング・スーパーカーをドライブすることが決まった。
ニュージーランド出身で昨年まではポルシェワークスドライバーとして活躍してきたバンバーは、2018年にトリプルエイト・レースエンジニアリングの耐久カップ登録ドライバーとしてスーパーカーに参戦し、今季2021年は開幕2ラウンドで5戦5勝と破竹の勢いを見せている“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンとペアを組み、ホールデン・コモドアZBでサンダウン500で2位入賞を果たしている。
そのとき以来、2度目の『バサースト1000』参戦となるバンバーは、前回の5位フィニッシュを上回るべく、今度はフォード陣営のKGRとジョイントし、久々のマウントパノラマに挑戦することを決めた。
2013年からポルシェのファクトリー契約ドライバーを務め、2015年と2017年にはLMP1-Hでル・マン制覇を成し遂げたバンバーは、今季からKGMの株主としてチームに参画するステファン・グローブと協力し、自らのチームであるアール・バンバー・モータースポーツ(EBM)を率いてバサースト12時間にも参戦。2014年と2016年に“Class B”を制したのち、2019年にはオーバーオールでの総合優勝も飾っている。
今回の契約について、バンバー自身は「2018年当時の経験が、ふたたびシリーズに戻りたいという僕の強い願望に繋がった」と明かしている。