WTCC世界ツーリングカー選手権の最終戦となるカタール・ラウンドが、ドーハの北部に位置するロサイル・インターナショナルサーキットで開催され、今季限りでのワークス活動撤退を決めたラーダをドライブする54歳の鉄人、ガブリエル・タルキーニが自身22勝目を挙げると同時に、この波乱含みのレース1でチームに惜別の勝利をプレゼントした。
予選MAC3を制したセバスチャン・ロウブ・レーシングのシトロエン・CエリーゼWTCC3台は、リバースにより後方グリッドからのスタート。ポールは同じくCエリーゼに乗るトム・チルトン、そのセカンドロウにタルキーニのラーダ・ベスタが並んだ。
スタートは混乱なく、チルトンがリードを保ちながら進んだオープニングラップだったが、後方集団でバトルがヒートアップ。ターン7の左コーナーで先行する王者ホセ-マリア・ロペス(シトロエン・CエリーゼWTCC)のインを突いたホンダ・シビックWTCCのティアゴ・モンテイロが、立ち上がりでラインを戻してきたロペスに姿勢を乱され、そこに後方からラーダのヒューゴ・バレンテが追突。
そのままコースサイドまで弾き飛ばされたモンテイロは、右リヤサスペンションを破損し自走不能に。このアクシデントでセーフティカーが導入される事態となるが、2周後にはマシン回収が困難との判断から、赤旗で一時レース中断となった。
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