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投稿日: 2021.05.24 16:50
更新日: 2021.05.24 17:01

2021年WTCRも22台のフルエントリーが確定。新型ヒュンダイのBoPには疑問の声も

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海外レース他 | 2021年WTCRも22台のフルエントリーが確定。新型ヒュンダイのBoPには疑問の声も

 2021年はドイツ・ニュルブルクリンクでの開幕を予定するWTCR世界ツーリングカー・カップは、新たなシーズンに向け22台のフルエントリーが集まったことを公表。3名の元WTCRチャンピオンと、同じく3名のWTCC世界ツーリングカー選手権王者が名を連ねるなど、経験と若さが混ざり合う実力派揃いの顔ぶれとなった。

 エントリーリストに登録された22名のうち9名が25歳以下で、うち4名がFIA WTCRジュニアドライバータイトルの資格を持つという活発な新陳代謝が図られた上、名門Target Competition(ターゲット・コンペティション)から初参戦のジェシカ・バックマンが開幕戦公式セッションに登場すれば、WTCRに参戦する最初の女性ドライバーになるなど、フレッシュなラインアップが実現した。

 TCR規定車両を製造する参戦マニュファクチャラーでは、5社がカスタマープログラムの支援という形で実質的なファクトリー活動を継続し、グリッドにはヒュンダイ・エラントラN TCRと2代目アウディRS3 LMSと、2021年投入の新規車種も並ぶ。また、イベントごとにワイルドカード枠としてさらに参戦台数が追加される可能性も残されている。

「2021年のWTCRに向けたフルシーズン・エントリーリストは、メンバーの多さだけでなく質の面でも非常にハイレベルであり、25歳以下の9名とジェシカに代表される女性ドライバーの参戦という、とても歓迎すべき方向性となった」と語るのは、シリーズプロモーターのEurosport Events(ユーロスポーツイベント)でWTCRディレクターを務めるハビエル・ガヴォリ。

「彼らに対し重要なサポートの役割を果たすのは、非常に専門的で献身的な11のチームだ。彼らは5社のカスタマーレーシング部門を代表し、ワンメイク供給されるグッドイヤー・タイヤを装着しつつ、P1 Racing Fuels(P1レーシング・フューエル)の持続可能なバイオ燃料が初めて使用されるシーズンを戦うことになる」と続けたガヴォリ。

「新シーズンの開幕まで残り数週間というところだが、6月のニュルに向け材料はすべて揃ったと言えるね」

 その2021年シーズンに向け、TCRのライツホルダーであるWSCグループの技術部門は、この4月末に新型ヒュンダイとアウディRS3 LMSの最新バージョンに対するBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)を発行したが、そのうちヒュンダイ製のサルーンに対しては、従来のハッチバック車両であるi30 N TCRと比較して“40kgの軽量化、2.5%のパワーアップ、車高10mmダウン”など「有利なBoPを受け取っている」との声が挙がっている。

WTCRの2021年シーズンは、6月3〜5日のドイツ・ニュルブルクリンク戦で幕を開ける
WTCRの2021年シーズンは、6月3〜5日のドイツ・ニュルブルクリンク戦で幕を開ける
名門Target Competition(ターゲット・コンペティション)から初参戦のジェシカ・バックマン(右)と兄のアンドレアス
名門Target Competition(ターゲット・コンペティション)から初参戦のジェシカ・バックマン(右)と兄のアンドレアス
従来のi30 N TCRと比較して“40kgの軽量化、2.5%のパワーアップ、車高10mmダウン”となったヒュンダイ・エラントラN TCR
従来のi30 N TCRと比較して“40kgの軽量化、2.5%のパワーアップ、車高10mmダウン”となったヒュンダイ・エラントラN TCR

■次のページへ:ヒュンダイのBoPに関してライバル陣営から驚きや懸念の声


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