ダブルヘッダー戦で開催されているNTTインディカー・シリーズのデトロイト戦。12日に行われた第7戦の予選は、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)が開幕戦以来となるポールポジションを獲得した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1突破ならず予選16番手から決勝レースに挑む。
インディ500の熱戦を終え、インディカー・シリーズはデトロイト・ベルアイルパークでのダブルヘッダーを迎えた。
変則的となる今回の予選は、ふたつのグループに別れ10分の走行を行い、その上位6台ずつ合計12台がファイアストンファスト12に進出。ポールポジションを10分の走行で争う。
Q1のグループ1は、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップ通過。
ロード/ストリート戦のみの参戦となるロマン・グロージャン(デイル・コイン・レーシング)が、1カ月ぶりのレースでも速さを披露し2番手。好調のリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が3番手。パト・オワードが続き、シモン・パジェノー、ウィル・パワーのペンスキー勢が6番手以内に滑り込んだ。
グループ2は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分15秒台を記録しトップに、そのタイムをエド・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング)が上回る。
しかし、終了間際にニューガーデンが逆転しトップ通過。2番手にコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、3番手にジョーンズ。ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、セバスチャン・ブルデー(AJフォイト)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)ファスト12に進出した。
佐藤琢磨は、6番手に位置していたが最後に逆転され8番手。今回もQ1通過には至らなかった。
12台でポールポジションを争うファスト12。各車1度アタックし、レッドタイヤに履き替えるとグロージャンが1分15秒7433でトップに立つ。しかし、そのタイムをオワードが逆転。ロッシもオワードに迫るも0.0808秒差届かず2番手に。
オワードが開幕戦以来となる自身3度目のポールポジションを獲得した。ここまで6戦で6人のポール、6人のウイナーが誕生していた2021年のインディカー・シリーズ。今季2回目のポールを獲得したオワードがこのままシーズン2勝目を手にすることができるだろうか?
Q1で敗退となった佐藤琢磨は予選16番手。ポイントリーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は予選21番手と下位に沈み、さらにエンジン交換のペナルティで6グリッド降格、最後尾からスタートする。
■NTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイトGP・レース1予選
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | Time | Session |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 1’15.5776 | Top 12 |
2 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 1’15.6584 | Top 12 |
3 | 51 | R.グロージャン | デイル・コイン・ウィズ・RWR | H | 1’15.7433 | Top 12 |
4 | 18 | E.ジョーンズ | デイル・コイン・レーシング | H | 1’15.8119 | Top 12 |
5 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 1’15.8697 | Top 12 |
6 | 26 | C.ハータ | アンドレッティ・オートスポート | H | 1’16.0832 | Top 12 |
7 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 1’16.0877 | Top 12 |
8 | 28 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポート | H | 1’16.1293 | Top 12 |
9 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 1’16.6606 | Top 12 |
10 | 14 | S.ブルデー | A.J.フォイト・レーシング | C | 1’17.4333 | Top 12 |
11 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 1’17.8680 | Top 12 |
12 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 1’17.8776 | Top 12 |
13 | 29 | J.ヒンチクリフ | アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート | H | 1’17.0691 | Group 1 |
14 | 7 | F.ローゼンクヴィスト | アロウ・マクラーレンSP | C | 1’16.4620 | Group 2 |
15 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 1’17.1579 | Group 1 |
16 | 30 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 1’16.4713 | Group 2 |
17 | 20 | C.デイリー | エド・カーペンター・レーシング | C | 1’17.2904 | Group 1 |
18 | 59 | M.チルトン | カーリン | C | 1’16.6093 | Group 2 |
19 | 60 | J.ハーベイ | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 1’17.4180 | Group 1 |
20 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 1’16.6694 | Group 2 |
21 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 1’17.5190 | Group 1 |
22 | 45 | S.フェルッチ | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 1’16.6880 | Group 2 |
23 | 48 | J.ジョンソン | チップ・ガナッシ | H | 1’19.0944 | Group 1 |
24 | 3 | S.マクラフラン | チーム・ペンスキー | C | 1’17.5569 | Group 2 |
25 | 4 | D.ケレット | A.J.フォイト・レーシング | C | 1’19.6697 | Group 1 |