エリクソンが初優勝。琢磨は表彰台逃す【順位結果】インディカー第7戦デトロイト・レース1決勝

　ダブルヘッダーで開催されているインディカー・デトロイト戦。12日に行われたレース1となる第7戦決勝レースは、マーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）がインディカー初優勝を挙げた。

　佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、上位を争うも残り3周のリスタートで順位を落とし、4位でレースを終えた。

　晴れ渡るデトロイト・ベルアイルパーク。パト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）を先頭に決勝レースがスタートする。

　トップのオワードは3周目終わりで、早々にレッドタイヤからブラックタイヤに履き替える。トップに立ったアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）は2周後にピットイン。

　ステイアウトする琢磨は、オーバーテイクショウを見せ一気に2番手にアップする。

　11周目、ブラックタイヤでスタートしたスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が琢磨を交わし2番手に。さらに翌周、トップのウィル・パワー（チーム・ペンスキー）をオーバーテイク。トップに浮上する。

　琢磨は18周を終えてピットイン。しかし、作業に手間取り後退してしまう。

　トップのディクソンは、11秒の差でリードしていたが25周目にフェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレンSP）がターン6でタイヤバリアに激しくクラッシュ。イエローコーションとなる。

　ローゼンクヴィストは意識はあるものの、自力ではマシンから脱出することができず、27周で赤旗中断に。ローゼンクヴィストはレスキューに救出され、病院へと搬送された。
　コースの修復を行い、レースは約1時間20分後に70周レースのまま再開を迎える。

　28周目にセーフティカー先導でコースへと戻ると、29周目にピットオープン。トップのディクソンをはじめ、各車ピットレーンへ。

　ディクソンは11番手に落ち、ステイアウトしたパワーがトップ。2番手にマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）、琢磨、シモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）、リナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）の順で32周目にグリーンフラッグが振られる。

　琢磨はヴィーケイへのブロッキングが取られ4番手に落ちてしまう。

　トップ集団では、琢磨が46周終わりで最初にラストピットインへと向かう。翌周、ヴィーケイがピットイン。琢磨の前でピットアウト。パワーとエリクソンは、48周を終えてピットへと向かう。

　全車がラストピットを終えると、トップはパワー。エリクソン、ヴィーケイ、琢磨の順でレースは終盤へ。

　残り10周、逃げたいパワーだが初優勝を狙うエリクソンが1秒以内でパワーを追いかけ、3秒差でヴィーケイ、琢磨も4秒差でトップ3台を追いかける。

　64周目、琢磨はバックマーカーに手間取るヴィーケイをオーバーテイクし3番手に浮上する。

　ここでグロージャンが単独クラッシュ。イエローコーションからすぐレッドフラッグが振られ、残り5周でレースは2度目の中断となる。

　レースは再開を迎え各車がエンジンを始動するも、ここでトップパワーのエンジンがかからず優勝争いから離脱。エリクソン、琢磨、ヴィーケイの順でレースは再開する。

　残り3周の超スプリントバトル。エリクソンが好スタートを見せトップをキープ。琢磨はヴィーケイ、オワードに交わされ4番手に後退してしまう。

　エリクソンが最後までトップを守りインディカー初優勝。今季7人目のウイナーに輝いた。2位はヴィーケイ、3位オワード。琢磨は表彰台をあと一歩のところで逃す4位となった。

■NTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイト・レース1決勝レース結果