2021年も定番の10月開催を予定するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ最大の祭典『バサースト1000』に向け、現在ホールデン陣営のトップチームとして活動するエレバス・モータースポーツがワイルドカード枠の参戦ドライバーを発表した。シリーズのレジェンドとして、このお祭りイベントで4勝を飾っているグレッグ・マーフィーと、惜しくも2019年限りで現役を退いたリッチー・スタナウェイという2名の“Kiwi(キウィ/ニュージーランド出身者)”が強力タッグを組むことが決まった。
オーストラリア大陸を代表するツーリングカー選手権でも、シーズン中の特別な1戦としてその名を世界に轟かせるバサースト1000は、毎年のようにワイルドカード枠で豪華ゲストドライバーのエントリーを迎え入れてきた。
その2021年大会最初の枠としてアナウンスされたErebusの51号車には、7年前の引退以来ひさびさのレースアクションとなるマーフィーと、2019年に28歳の若さで引退を決めたスタナウェイが起用されることとなった。
このペアリングは、チームのメインパートナーである地元の通信企業Boost Mobile(ブースト・モバイル)の働きかけによるもので、創業者のピーター・アーダートンは1990年代からマーフィーとの個人的関係を築いていた。
「すべては突然に決まったことだ。ある日、このプランを望んでいる人々が私のところに訪ねてきて、あれよあれよと話が進んでいった」と明かした現在48歳のマーフィー。
「私にとっても、意味のある場所に戻ってレースをする機会が与えられ、とても幸運に感じているんだ。ピーター(・アーダートン)は私がプロとして、フルタイムのレーシングドライバーになるため重要な役割を果たしてくれた」と続けたマーフィー。
「チームCEOのバリー(・ライアン)とも何度か一緒に仕事をしてきたが、お互いに大きな経緯を払ってきた。その我々が現代に戻り、いくつかの思い出話を共有するのは楽しい出来事になるだろう。この新しい旅を楽しみにしているよ」
一方、当時のVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーでは、フォード陣営のティックフォード・レーシングからレギュラーに昇格し、その後は古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)で戦ったスタナウェイも、その両時代を通じてブースト・モバイルからの支援を受けてきた。