GT3規定を採用して新時代の幕開けを迎える2021年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権。6月18~20日に開幕が迫ったグリッド最後の1枠に向け、イギリス出身で23歳のエスミー・ホウキーがT3モータースポーツのランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoでシリーズデビューを果たすことが決定。
女性限定シングルシーター選手権『Wシリーズ』への参戦や、2020年ポルシェ・カレラカップGBのプロ・アマ・チャンピオンも獲得した彼女が、グローバルメディア企業ROKiT(ロキット)のサポートを得て、ドイツの新生GTシリーズに挑むこととなった。
これまでドイツのADAC GTマスターズや、同じくADACのGT4シリーズなどで、アウディやベントレーを走らせてきたT3モータースポーツは、この2021年に向け改めてClass1(クラス1)規定を破棄し、GT3を採択したDTMへの参入を表明。メルセデスAMGやアウディ、BMW、フェラーリらと並び、5番目のフルタイム参戦マニュファクチャラーとしてイタリア製のGT3マシンを投入する。
この4月にもベルギー出身のティーンエイジャー、エステバン・ミュース起用をアナウンスしていた同チームは、そのチームメイトにイギリス出身の若手女性ドライバーを抜擢し、イタリア・モンツァでの開幕戦に臨むことを決めた。
地元イギリスでは、2020年から元F1ドライバーのマーク・ブランデル率いるMBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルースクエアに加入し、開発ドライバーとしてFK2型ホンダ・シビック・タイプRのステアリングを握ってきたホウキーは、そのNGTC規定ツーリングカーのドライブと並行して、自身初となるGT3での勝負を「始めるのが待ち切れない気分」と意気込みを語った。