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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.22 15:23
更新日: 2021.06.22 15:24

RSC第6戦は契約更新のモスタート先勝も、SVGが“サンデイ・ダブル”でタイトル争い独走へ

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海外レース他 | RSC第6戦は契約更新のモスタート先勝も、SVGが“サンデイ・ダブル”でタイトル争い独走へ

 5月28日~30日の週末にオーストラリア・ビクトリア州のウィントン・モーターレースウェイで開催予定だった第5戦“スーパースプリント”の開催を延期し、本来なら第6戦として予定されていたダーウィン・トリプルクラウンが6月18~20日の週末に先行開催された。その土曜初戦をウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)のエース、チャズ・モスタート(ホールデン・コモドアZB)が制し、長期契約更新発表を自ら祝う今季2勝目をマーク。

 続く日曜は、バイクトレーニングで骨折の大怪我を負いながら、2021年開幕6連勝と最高のスタートダッシュを決めたレッドブル・アンポル・レーシングの2016年王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲンが躍進。2ヒート連勝を飾り、ポイント上でも独走体制に入る“サンデイ・ダブル”を決め、今季勝利数を8に伸ばしている。

 5月以来ひさびさの再開となったシリーズ第6戦は、このレースウイークに向けた特別イベントとして、先住民族“アボリジニ”の文化や自尊心を尊重する趣旨で、独創的なアート表現を持つ“アボリジナルアート”を採り入れたスペシャル・リバリーを採用するマシンが数多く登場した。

 そんななか予選シュートアウトを制したのは、開幕からここまで不調が続いていたディック・ジョンソン・レーシング(DJR)で、今季から新エースに就任したアントン・デ・パスカーレ(フォード・マスタング)がポールポジションを獲得。フロントロウ2番手には、こちらも復調を誓う大ベテラン、2015年王者のマーク・ウインターボトム(ホールデン・コモドアZB/アーウィン・レーシング・チーム18)が続いた。

 すると今季のラウンド12となる土曜のレース1では、そのウインターボトムがスタートで大きく出遅れ後続に飲み込まれると、代わって2列目3番手発進だった“SVG”ことヴァン・ギズバーゲンがターン1のブレーキングでインサイドラインを狙う抜群の蹴り出しを見せる。

 そのトリプルエイト・レースエンジニアリングのマシンに対しドアを閉めようとしたフォード陣営のエースは、後方4番手からレイトブレーキングで飛び込んできたウインターボトムの僚友、スコット・パイ(ホールデン・コモドアZB/デウォルト・レーシング・チーム18)に弾き出され、スピンを喫してしまう。

 この混乱により、ウインターボトム含む都合5台ものマシンが巻き込まれたことで、早々にセーフティカー(SC)の出番が回ってくる。

 ターン1の事故車両回収に6周を要したスロー走行のピリオドを経てレースが再開すると、リスタートで首位を守ったSVGに対し、8番手スタートだったモスタートがラップごとにポジションを上げる猛烈な追い上げを開始。11周目にはニック・パーカット(ホールデン・コモドアZB/ブラッド・ジョーンズ・レーシング)を仕留め、早くも2番手にまで浮上してくる。

Dick Johnson Racing(ディック・ジョンソン・レーシング/DJR)で、今季から新エースに就任したアントン・デ・パスカーレ(フォード・マスタング)がポールポジションを獲得
Dick Johnson Racing(ディック・ジョンソン・レーシング/DJR)で、今季から新エースに就任したアントン・デ・パスカーレ(フォード・マスタング)がポールポジションを獲得
スタート直後の波乱、そしてライバルの不運にも助けられ、チャズ・モスタート(ホールデン・コモドアZB)がレース1を制し2勝目を手にした
スタート直後の波乱、そしてライバルの不運にも助けられ、チャズ・モスタート(ホールデン・コモドアZB)がレース1を制し2勝目を手にした
「獲れるときに、獲れる場所にいる。結局、僕らは速いクルマを手にした点が重要だ」とモスタート
「獲れるときに、獲れる場所にいる。結局、僕らは速いクルマを手にした点が重要だ」とモスタート

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