STCCカンジナビアン・ツーリングカー選手権の2021年第2戦、シェレフテオでの1戦が6月18~19日に開催され、PWRレーシングのロバート・ダールグレン(クプラ・レオン・コンペティションTCR)がレース1勝利に続き、僚友ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クプラ・レオン・コンペティションTCR)を従えてレース2でも快勝しワン・ツー・フィニッシュを達成。サクセスウエイトを搭載しながら、開幕2戦連続での快挙達成で2度のチャンピオン獲得経験者としての地力を見せつけた。
また、予選後のトラブルでエンジン交換の憂き目にあったブリンク・モータースポーツのトビアス・ブリンク(アウディRS3 LMS)は、レース3で意地の今季初勝利を挙げている。
元王者ダールグレンの地元、シェレフテオ・ドライブセンター・アリーナでのラウンドを前に、開幕戦の3ヒートで2勝を飾ったPWRのエースには50kgものサクセスバラストが搭載され、直接のライバル勢であるレストラップ・レーシングの新エース、オリバー・セーデルシュトレーム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)や、ブリンクのアウディに対して5kg重い条件での勝負となった。
しかし予選Q1、Q2ともにホームレースのダールグレンが見事なスピードを披露し、レース1とレース2に向けての最前列を確保。双方ともフロントロウ2番手には開幕レース3勝者で同じく35kgのバラストを積むマティアス・アンダーソン(リンク&コー03 TCR/MA:GP)と、2列目3番手に同30kg搭載のコチュリンスキーが続くグリッドとなった。
明けた19日のレース1は、ポールシッターのダールグレンが盤石のホールショットを決めると、10周のスプリントで1度も首位を明け渡すことなく“ライト・トゥ・フラッグ”での今季3勝目を獲得した。ポジションを上げて来たカヤード・レーシングのアンドレアス・アールベルグ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)、そしてアンダーソンのリンク&コー03 TCRが続く表彰台となっている。
同じく午後17時を前にスタートしたレース2もダールグレンがトップランを堅持すると、前戦同様3番手発進だったコチュリンスキーが今度は抜群の蹴り出しを見せ、リンク&コーを出し抜いてエースのテールに続いてターン1へと向かう。
その直後から、執拗に彼女のクプラにプレッシャーを掛け続けたアンダーソンだったが、STCC史上初の女性ウイナーは前に出たアドバンテージを活かしてポジションを明け渡さず、盤石のブロックラインでパッシングの機会を封じていく。