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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.29 16:28
更新日: 2021.06.29 16:30

BTCC第3戦:ホンダ、予選最前列独占も勝利ならず。モーガンがBMWスイッチ後初優勝

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海外レース他 | BTCC第3戦:ホンダ、予選最前列独占も勝利ならず。モーガンがBMWスイッチ後初優勝

 6月26~27日にブランズハッチのショートレイアウト、インディ・サーキットで開催された2021年BTCCイギリス・ツーリングカー選手権第3戦は、今季から名門チーム・ダイナミクスに加入したダニエル・ロウボトム(FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が、自身初の予選ポールポジションを獲得した。同じく今季から古巣に戻りBTCC復帰を果たした3冠王者、ゴードン・シェドン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR)を従えホンダ勢が最前列を占拠したものの、惜しくもレース制覇はならず。

 週末の3ヒートは、ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のトム・オリファント駆るBMW330i M-Sportと、新生ギンスターズ・エクセラー8・ウィズ・トレードプライズカーズ・ドットコムへ移籍したトム・イングラム(ヒュンダイi30ファストバック Nパフォーマンス)、そして今季からBMWにスイッチしたアダム・モーガン(BMW330i M-Sport/カー・ゴッツ・ウィズ・シシリー・モータースポーツ)がそれぞれ勝利を飾っている。

 第2戦スネッタートンでは、予選最速記録後にまさかの車検失格処分でシェドンのポールを失っていたチーム・ダイナミクスだが、このツイスティな1.2マイル(約2km)のトラックでもシビックのスピードは衰えず。今度は移籍組のロウボトムがキャリア初のポールを獲得し、フロントロウにシェドンが並んで最前列をロックアウトしてみせた。

 2列目3番手にはジェイク・ヒル(フォード・フォーカスST/MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルースクエア)とBMWのオリファントが並び、3列目5番手にはディフェンディングチャンピオン、アシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC)の僚友エイデン・モファット(インフィニティQ50BTCC/レーザー・ツールズ・レーシング)がつけるなど、シーズンも進み新鮮な顔ぶれが並ぶ上位グリッドとなった。

 前戦に続きスタンドで多くのファンが見守る中でスタートを迎えたレース1は、やはりトラクションに優れるFR勢のBMWとインフィニティが主導権を奪い、4番グリッドのオリファント、5番グリッドのモファットが続けてFFハッチバック勢を仕留めてターン1へ。遅れたポールシッターのロウボトムに代わり、僚友シェドンが3番手でFRサルーンを追走する展開に。

 すると、シェドンとモファットが5周目の攻防でわずかに接触し、これでインフィニティQ50BTCCが大きくドロップ。対照的にロスを最小限に留めたシェドンは終盤に向けファステスト連発で前を追ったがポジションを奪うには至らず。

「最初の5周は“予選モード”で逃げたが、まさかここで勝てるとは思わなかった」と語ったオリファントが24周を走破し、BTCC通算2勝目をマーク。シェドンと初表彰台ロウボトムの2台がポディウム両脇を固め、4位ヒルの背後には、7番手発進だった選手権首位サットンが続くトップ5となった。

第2戦から観客動員が実現したBTCC、第3戦ブランズハッチでも来場したファンの声援にドライバーたちが応えた
今季から名門Team Dynamics(チーム・ダイナミクス)に加入したダニエル・ロウボトム(FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が、自身初の予選ポールポジションを獲得
R1は、やはりトラクションに優れるFR勢のBMWとインフィニティが主導権を奪うスタートに

BTCC通算2勝目をマークしたトム・オリファント(BMW330i M-Sport)。「ゴードン(・シェドン)は百戦錬磨の男だし、抑えるのはタフな仕事になると覚悟した」

■次のページへ:インフィニティのサットンが選手権首位にカムバック


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