BTCCイギリス・ツーリングカー選手権のシリーズオーガナイザーを務めるTOCAは、例年どおりサマーブレイクを迎えた早い段階で来季2022年のカレンダーを発表した。2回開催のスラクストンを含む今季同様の8会場、全10戦のシーズンとなり、導入が予定される『共通ハイブリッド機構』採用の新時代は4月のドニントンパークで開幕戦を迎える。
通常より少し遅れた4月23~24日となる2022年のオープニングラウンドだが、これは来季登場予定の新ハイブリッドシステムを充分にテストするべく、チームにできるだけ多くの時間を提供することを狙った措置だ。開幕戦は例年恒例の公式テスト“メディアデイ”を含む3回の公式プレテストの後に開催されることとなる。
その後シリーズは、ブランズハッチのショートレイアウト版“インディ”での第2戦を経て、スラクストン、オールトンパーク、クロフトと続いた前半戦を終えて、伝統のサマーブレイクに突入。7月下旬のノックヒルから後半戦が再開される。
8月のスネッタートンを終え、2度目の訪問となるスラクストン、そしてナショナル・レイアウトのシルバーストンでシーズンは天王山を迎え、10月初旬のブランズハッチでタイトル争いのクライマックス、シーズンフィナーレとなる。
この2022年より導入される新機構に向けては、TOCAが実施した競争入札によりコスワース・エレクトロニクス社が『共通ハイブリッド供給権』を獲得済み。
すでに設計と製造に続き台上試験を終えた『P2 off-axis』と呼ばれる新システムは、テストベッド車両に指定されたスピードワークス・モータースポーツ(SWM)のトヨタ・カローラBTCCに搭載され、2020年7月7~8日にもスネッタートンで実施された公式タイヤテストに持ち込みシェイクダウンを済ませている。