ヨーロッパやアジアなどに続き、この6月末にブラジル・インテルラゴスで開幕を迎えた南米大陸を主戦場とするTCR規定の新リージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの2021年第2戦に向け、世界戦レギュラーとして活躍する豪華スタードライバーの参戦が決定した。
WTCR世界ツーリングカー・カップでFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブするエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツ)と、同じくWTCRでは第2世代アウディRS3 LMSを、そしてTCRヨーロッパでは初代アウディRS3 LMSのステアリングを握るトム・コロネル(コムトゥユー・DHLチーム・アウディスポーツ)が、ともに慣れ親しんだモデルで160kmの耐久戦に挑む。
南米大陸4つの開催国で構成されたカレンダーで、初年度全8戦のイベント開催国がアナウンスされているTCRサウスアメリカだが、現状は主要国と言えるブラジルとアルゼンチンがそれぞれ最多の3戦ずつを実施し、その間にウルグアイを挟んでチリで最終戦を迎えるスケジュールが予定されている。
そのうち特徴的な試みとして、コドライバー登録によりピット作業時のドライバー交代を盛り込んだ2戦の耐久レースが組み込まれており、その初戦となる7月24~25日開催の第2戦ブラジル・クリティバでのラウンドに向け、グローバルに活躍を演じるスター選手の招聘が決定した。さらにシーズン後半の耐久イベントもう1戦には、10月2~3日のアルゼンチン・ブエノスアイレス戦が予定されている。
このエンデュランス・イベントでアウディRS3 LMSに乗ることが決まったコロネルは、こちらも今季初開催を迎えた電動ツーリングカー『PURE ETCR(ピュアETCR)』にもレギュラー参戦するロドリゴ・バプティスタ(アウディRS3 LMS/コブラ・レーシング)とペアを組み、初代アウディRS3 LMSをシェアする。
開幕戦のホセ-カルロス・パーチェのオープニングヒートでは3位表彰台も獲得し、電動シリーズでは『アルファロメオ・ジュリアETCR』を乗りこなす24歳の新鋭とともに、地元SCBストックカー・ブラジル参戦中には“Nonô(ノノ)”の愛称で親しまれた元人気選手、フラビオ・フィゲレイド率いるコブラ・レーシングから1時間の耐久戦に挑むこととなった。