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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.24 22:52
更新日: 2021.07.24 22:55

西ヨーロッパの水害によりFIAワールドラリークロス、ADAC GTマスターズが延期に

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海外レース他 | 西ヨーロッパの水害によりFIAワールドラリークロス、ADAC GTマスターズが延期に

 7月14〜15日に、ドイツやベルギー、ルクセンブルクなどで大きな被害を及ぼした豪雨災害により、ドイツにニュルブルクリンクに近いアイフェル地方などでも被害が起きているが、FIA国際自動車連盟は7月31日〜8月1日に予定されていたニュルブルクリンク戦を延期したほか、ADACドイツ自動車連盟は8月6日〜8日に予定されていたADAC GTマスターズとサポートレースの延期を発表した。

 多くの被害を出した今回の水害では、すぐにニュルブルクリンクが地域のボランティアおよび災害救助活動基地のひとつとして稼働しており、少なくとも8月8日までは継続してパドックやピットも使用されていること、そして何よりも人命救助活動、および災害の後片付けや復興活動を優先すべきだとしている。

 また、サーキット敷地内にあるドリントとリントナーのふたつのホテルをはじめ、災害を免れた宿泊施設の大半が、現在は家を失ったり浸水して住めなくなってしまった被災者の受け入れを優先的に行っている。また、地域のADACのドクターヘリや災害救援車両を総動員し、特別支援隊が被災地で活動中だ。

 そのためFIAワールドラリークロスは11月27〜28日に延期された。「ドイツの壊滅的な洪水の状況は、多くの人々が写真で見ただろう。ニュルブルクリンク自体はほとんど被害を免れたが、残念ながら周辺の地域に同じことは言えない。ここにはラリークロスより重要なことがあることを覚えておくことだ。人道的な努力を支援するため、昼夜問わず働く主催者に敬意を表さなければならない」とプロモーターのアーネ・ディルクスエグゼクティブ・ディレクター。

 また、ADAC GTマスターズについては現在主催者とサーキット側で話し合いが行われており、新たな開催日時が決定次第、発表となる。また、すでに購入済のチケットは、延期となったレースで利用が可能とのことだ。

ニュルブルクリンク近郊の豪雨災害の様子。モータースポーツ関係者から送られてきた写真。
ニュルブルクリンク近郊の豪雨災害の様子。モータースポーツ関係者から送られてきた写真。
ニュルブルクリンクのパドックに集まった緊急車両たち。
ニュルブルクリンクのパドックに集まった緊急車両たち。


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