レッドブル育成のハウガーが3勝目。岩佐歩夢は12位で全レース入賞はならず【FIA-F3第4戦ハンガリー レース3】

　現地時間8月1日（日）、2021年FIA-F3第4戦ハンガリーのレース3がハンガロリンクで開催され、デニス・ハウガー（プレマ・レーシング）が優勝。岩佐歩夢（ハイテックGP）は12位だった。

　レース3のスターティンググリッドは予選結果そのまま反映され、アーサー・ルクレール（プレマ・レーシング）がポールポジション。2番手にハウガー、3番手はジャック・ドゥーハン（トライデント）、4番手にダービッド・シューマッハー（トライデント）、岩佐は10番手スタートとなった。

　天候は昨日と打って変わって雨。気温22.1度、路面温度は25.3度でヘビーウエットコンディション。タイヤ交換義務はなし。日本時間の17時45分にフォーメーションラップが開始され、2周多くウォームアップランが行われたことで規定周回20周に。各マシン入念にタイヤを温め、決勝レース3がスタートした。

　トップ4台は順位変わらずターン2からターン3へと進み、岩佐は9番手にポジションアップ。後方ではビクトール・マルタンス（MPモータースポーツ）が接触からコースオフしクラッシュ、早々にセーフティカー（SC）が導入される。

　マルタンスは自力で再発進できたがフロントノーズを壊したため早々に戦線離脱。レースは4周目から再開。トップ4は順位をキープするが後方では車間距離がリセットされたことでバトルが勃発。岩佐はオリ・コルドウェル（プレマ・レーシング）と接近戦を展開し、5周目のターン1進入で2台は軽く接触しコルドウェルがコースオフ。岩佐はフロントウイング左側の翼端板を破損するが8番手に浮上した。

　7周目あたりから空が明るくなり水煙も減少。トップを走るルクレールは濡れた路面を探すように走り、最終コーナー立ち上がりではトラクションが掛からず加速が鈍る様子が顕著になっていく。

　ルクレールのペースダウンによって2番手のハウガー、3番手のドゥーハンが後方にピタリとつける展開に。9周目のターン3でハウガーがルクレールを大外刈りしトップへ浮上。ペースの良いハウガーは後方との差を一気に1.4秒と拡大する。

　一旦はハウガーに引き離されたルクレールだが、12周目に2台はふたたび接近。ターン1でルクレールがレイトブレーキでテール・トゥ・ノーズ状態とするがハウガーはラインをキープし順位を死守した。

　終盤は各車タイヤのグリップ低下に悩まされ、特に岩佐は17周目から18周目にかけて順位を3つ落としてしまいポイント圏外となる11番手となってしまう。後方ではカーリンのチームメイト同士、イード・コーエンとラズロー・トーチが交錯。コーエンのマシンにトーチが乗り上がるようにしてコース上にストップ。

　コース整備とマシン回収のため2度目のSCが導入されレースはSCランで終了。ハウガーが今季3勝目、2位にルクレール、3位にドゥーハンが入りここまでが表彰台。岩佐は12位でレースを終えている。

　選手権ポイントランキングは首位が152点のハウガー。2番手に89点のドゥーハン、3番手に86点のコルドウェル。ノーポイントに終わった岩佐は39点で11番手となった。全7戦で争われる今シーズンも折り返し地点が終了し、第5戦は8月27〜29日にベルギーで開催される。

■FIA-F3第4戦ハンガリー レース3 暫定リザルト