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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.08.10 12:55
更新日: 2021.08.10 13:08

ETCR第3戦は初参戦フィリップ・エングがデビューウインの快挙達成。アルファロメオが1-2を記録

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海外レース他 | ETCR第3戦は初参戦フィリップ・エングがデビューウインの快挙達成。アルファロメオが1-2を記録

 TCRデンマーク第3戦との併催で実施されたTCR規定採用の電動ツーリングカー選手権PURE ETCR(ピュアETCR)第3戦が、デンマーク伝統のイベント『コペンハーゲン・ヒストリック・グランプリ』の一部として8月6~8日に開催された。

 同イベントからステファノ・コレッティに代わりロメオ・フェラーリ-M1RAの『アルファロメオ・ジュリアETCR』をドライブしたフィリップ・エングが、公式練習から最速タイムを連発する速さを披露すると、そのままスーパーファイナルB組を制し、デビュー戦でいきなりの週末最多得点者“キング・オブ・ザ・ウイークエンド”を獲得する快挙を達成した。

 また、同じくA組を勝ち上がったルカ・フィリピ(アルファロメオ・ジュリアETCR)もスーパーファイナルを制し、アルファロメオ陣営がワン・ツーを達成するなど、開幕2戦を席巻したゼングー・モータースポーツXクプラへ反撃の狼煙を上げるパーフェクトな週末となった。

 例年も首都の旧市街が最大の盛り上がりを見せるという伝統のイベントに組み込まれ、ベラホイパークの特設ストリートコースで争われた電動ツーリングカー第3戦は、この市街地戦でも独創的なイベントフォーマットを堅持。各陣営2台のマシンを組み分けされた4名のドライバーでシェアし、A、Bの各プールから3台ずつのバトル、1台でのタイムアタックを勝ち上がったドライバーが、日曜6台で争うスーパーファイナルに進出する。

 しかし、2年越しの開催実現となったデンマークのフェスティバル戦は初日から天候の変化とレインシャワーの影響を受けフォーマット変更を余儀なくされ、3台ずつで争うバトル1は5周から4周へ、2台のデュエル方式によるバトル2も同じく5周から2周へと減算されることに。

 そんなコンディションのもと、The Draw(ザ・ドロー)でプールAとプールBの計6名ずつに組分けされた12名のドライバーたちは、初開催コースで追加セッションも設定された公式練習に臨むと、ヒュンダイ・モータースポーツNから参戦するジョン・フィリピ(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR)がクラッシュを喫する一方、選手権首位の“クプラ・ブランド電動アンバサダー”ことマティアス・エクストローム(セアト・クプラ e-Racer)がA組最速、同じくB組ではジュリアのステアリングを握る初参戦エングがトップタイムをマークするなど、週末の趨勢を予感させる展開となる。

 ここで悪い流れを断ち切ろうと気を吐いたのが、今やヒュンダイの実質的エース格と目されるジャン-カール・ベルネイ(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR)で、オリバー・ウェッブ(アルファロメオ・ジュリアETCR)と並んでプールAのバトル1を制すると、プールBでも続けとばかりに、アウグスト・ファーフス(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR)が勝利を収め、アルファロメオのエングとともに15ポイントを稼ぎ出した。

初日から天候変化とレインシャワーの影響を受け、フォーマット変更を余儀なくされることに
クラシックカーとのデモランも披露した『アルファロメオ・ジュリアETCR』がFPから好調さを維持する
電光掲示板でヒートごとにバナーが変化する”スタートゲート”は、マシンがピラーに接触するアクシデントも
初日はバトル1、バトル2ともに勝利を飾ったジャン-カール・ベルネイ(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR)

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