レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.08.24 16:45
更新日: 2021.08.24 17:15

ETCR第4戦はクプラのアズコナが、全ヒート勝利の完全制覇で2度目の“King of the Weekend”に

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | ETCR第4戦はクプラのアズコナが、全ヒート勝利の完全制覇で2度目の“King of the Weekend”に

 WTCR世界ツーリングカー・カップとの併催で争われた電動ツーリングカー選手権、PURE ETCR(ピュアETCR)第4戦ハンガロリンクは、地元チームであるゼングー・モータースポーツXクプラのミケル・アズコナ(セアト・クプラ e-Racer)が、3台で争う初日のバトルから1対1のデュエル、そして日曜のタイムアタックを経てスーパーファイナルの全ヒートを制する週末完全制覇を達成し、フルマークの77点を稼いで自身2度目の“King of the Weekend”を獲得した。

 戦前にはハンガリーの国民的祝日である聖ステファノの日を祝った地元トップチームは、併催のWTCRでもロブ・ハフ(クプラ・レオン・コンペティションTCR/ゼングー・モータースポーツ・サービスKFT)がポールポジションを獲得するなど、勢いに乗る状態で4回目のETCRレースウイークを迎えた。

 このETCRでは、各陣営2台のマシンを組み分けされた4名のドライバーでシェアし、A、Bの各プールから3台ずつのバトルであるラウンド1、直接対決のラウンド2、そして1台でのタイムアタックを経て、日曜6台で争うスーパーファイナルに進出する、完全組み分け制のフォーマットを採用する。

 そのうちプールBに振り分けられたアズコナは、ラウンド1のバトルでジャン-カール・ベルネイ(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR/ヒュンダイ・モータースポーツN)とルカ・フィリピ(アルファロメオ・ジュリアETCR/ロメオ・フェラーリ・M1RA)を危なげなく撃破して午後のデュエルへ。

 最大500kW(約680PS)を発生する後輪駆動電動マシンのパフォーマンスは常時300kW(約408PS)設定に抑えられているものの、その500kWを最長40秒間の“ブースト”として利用可能な規定を活用し、アズコナはオープニングラップから1コーナーまでのスタート勝負でそのエクストラパワーを利用。

 バトル2でもブラジルの新鋭ロドリゴ・バプティスタ(アルファロメオ・ジュリアETCR/ロメオ・フェラーリ・M1RA)を退け、中間リザルトで獲得可能最大得点の27点を稼ぎ出した。

 一方のプールAでは、午前の勝者アウグスト・ファーフス(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR/ヒュンダイ・モータースポーツN)とマティアス・エクストローム(セアト・クプラ e-Racer/ゼングー・モータースポーツXクプラ)の勝負が過熱し、バトル2の直接対決で先行してフィニッシュしたファーフスに対し、スチュワードは「ターン4での接触に対して全面的な責任を負う」との判断を下しエクストロームが勝者に。

 その波乱を尻目に、このラウンドからオリバー・ウェッブの代役としてシリーズデビューを飾ったルイジ・フェラーラとの陣営内バトルを制したフィリップ・エング(アルファロメオ・ジュリアETCR/ロメオ・フェラーリ・M1RA)が、自身のデビュー戦となった前回のコペンハーゲン戦同様にプールA首位で初日を終えることとなった。

開幕戦の初代勝者でもあるミケル・アズコナが、初日中間リザルトで獲得可能最大得点の27点を稼ぎ出した

マティアス・エクストローム(セアト・クプラ e-Racer/Zengő Motorsport X CUPRA)との勝負が過熱し、ペナルティを課されたアウグスト・ファーフス(ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR/Hyundai Motorsport N)
「僕らにパフォーマンスがあることを再び証明できた」と、これが2戦目のフィリップ・エング(アルファロメオ・ジュリアETCR/Romeo Ferraris-M1RA)

■次のページへ:「マシンの感触が良く、最後はリラックスすることができた」と勝利のアズコナ


関連のニュース