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投稿日: 2021.10.14 15:42

DTM最終戦の“タイトルを奪った”接触について、ケルビン・ファン・デル・リンデがリアム・ローソンに謝罪

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海外レース他 | DTM最終戦の“タイトルを奪った”接触について、ケルビン・ファン・デル・リンデがリアム・ローソンに謝罪

 劇的な逆転タイトルの要因ともなったDTMドイツ・ツーリングカー選手権最終戦ノリスリンク・ラウンドでの接触行為について、ケルビン・ファン・デル・リンデが自らのソーシャルメディアへ投稿。接触相手のリアム・ローソンと話し合いを持ち、謝罪したことを明らかにした。

 10月9〜10日にドイツ・ノリスリンクで行われたDTM第8ラウンド。ランキングリーダーのローソン(レッドブル・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)は、土曜日のレース1予選でポールポジションを獲得。予選2番手に並んだのはランキング2位でローソンを追うファン・デル・リンデ(アプト・スポーツライン/アウディR8 LMS)だった。

 レース1のスタートでは、やや出遅れたファン・デル・リンデが1コーナーのヘアピンでレイトブレーキングを仕掛けるが、ローソンのマシン側面にわずかに接触しながらオーバーシュート。ファン・デル・リンデは大きく順位を落とし、ローソンもこの接触によってポジションを失っていた。

 ローソンは結局3位でフィニッシュし、4位まで追い上げたファン・デル・リンデとの差をわずかに拡大。しかしランキング3位のマキシミリアン・ゲーツ(メルセデスAMG・チームHRT/メルセデスAMG GT3)が優勝し、ふたりとの差を縮めてきていた。

 日曜日のレース2、ローソンはライバルふたりの前でゴールすればタイトルは確実、ファン・デル・リンデとゲーツは優勝することが最低条件となっており、この時点でもローソンが有利な状況にあった。

 だが、同じくローソンが予選PP、ファン・デル・リンデが予選2番手となったレース2のスタートでは、まるで前日のリプレイかのように出遅れたファン・デル・リンデが突進。1コーナーイン側の縁石のさらに内側からローソンに強引に仕掛けるも、両車は接触。ファン・デル・リンデが5秒加算のペナルティを受けながらも上位でレースを続けた一方、ローソンはポイント圏外の最下位に転落してしまった。

レース2のスタート、リアム・ローソンのインにケルビン・ファン・デル・リンデが飛び込み接触する
レース2のスタート、リアム・ローソンのインにケルビン・ファン・デル・リンデが飛び込み接触する

 その後、接触のあったファン・デル・リンデが最終的にノーポイントに終わったこと、そしてメルセデス勢の援護もあり、このレースでも優勝を遂げたゲーツが、大逆転で2021年のDTMタイトルを獲得した。ローソンがランキング2位、ファン・デル・リンデは同3位でシーズンを終えた。

 レース後、ローソンは「同じドライバーに、またしてもコース外に追いやられた。しかもレースの1周目のターン1でのことだ。なんと言えばいいんだ」と憤りを露わにしており、シーズン表彰式でもふたりのドライバーには明らかな距離感があった。

タイトルを逃し、呆然とするレース後のローソン
タイトルを逃し、呆然とするレース後のローソン

 しかし、10月13日になってファン・デル・リンデが自らのTwitterに投稿したところによれば、両者は12日の夜に直接話し合い、ファン・デル・リンデはローソンに対し謝罪したという。

「日曜日のレースのあと、僕はソーシャルメディアから離れることを決め、起こったことすべてを反省することにした」とファン・デル・リンデは綴っている。

「そのなかで、もっともこの謝罪を受けるに値する人物に、確実に連絡を取りたいと思った。リアムと僕は、昨夜話をした」

「僕たちは、起こったことすべてについて話をした。僕は、彼のチャンピオンシップを犠牲にした行為について、謝罪した」

「また、レース直後のメディアに対する振る舞いについても謝罪した。僕はアドレナリンにあふれていて、何が起きたのかをTVで確認せず、クルマから降りた直後には(報道陣の)マイクが顔に向けられていた。僕はそれをうまく扱うことができなかったし、そのことについては満足していない」

 ファン・デル・リンデはまた、レース後に自らがソーシャルメディアを通じて受けた誹謗中傷についても、次のように記している。

■「背後にはリアルな人間がいることを忘れないで」


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