12月4~5日の週末にアルゼンチン・コルドバ州北部のアルタグラシアに位置するアウトドローモ・オスカー・ファン・カバレンで開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズの第7戦は、WTCR世界ツーリングカー・カップを終えたばかりのサンティアゴ・ウルティア(リンク&コー03 TCR/PMOモータースポーツ)が、終盤2戦の助っ人参戦表明直後に約束どおりのレース1勝利を達成。続くレース2では僚友のファブリツィオ・ペッツィーニ(リンク&コー03 TCR/PMOモータースポーツ)が勝利を飾り、ウルティアが2位に続いて1-2フィニッシュを決めている。
2021年に初年度開催を迎えたTCR規定の新たなリージョン選手権は、11月にブエノスアイレスで開催された第6戦でゲストペアを迎えた160kmの耐久戦が実施された。
その結果、からくも選手権リーダーを守ったぺぺ・オリオラ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/W2レーシング)だったが、トム・コロネルとタッグを組んだ電動ツーリングカー『ピュアETCR』レギュラー参戦組のロドリゴ・バプティスタ(アウディRS3 LMS/コブラ・レーシング)や、ネストール・ジロラミとのコンビネーションで見事勝利を挙げたラファエル・レイス(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/W2レーシング)らに追い上げられる苦しい展開となった。
そんななか迎えた第7戦は、今季も世界戦で“タイトルウイニングカー”となったリンク&コー03 TCR勢が速さを見せ、まずはペッツィーニが自身初ポールポジションを獲得。わずか0.041秒差でウルティアが続き、2列目3番手を確保したレイスは約1.4秒ものビハインドを背負う結果に。
同じくPMOからプジョー308 TCRを投入したエルネスト・ベッソーネを挟み、タイトル候補のバプティスタは2秒以上離されての5番手に。そして選手権リーダーのオリオラは、ホセ-マヌエル・サパーグ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/スクアドラ・マルティーノ)にも後塵を拝す7番手止まりとなった。