来季で3年目のシーズンを迎えるTCRデンマーク・シリーズが、全7戦を予定する2022年暫定カレンダーを発表。各週末3ヒート構成の全21レースの実施をアナウンスした。また、初年度にはキャスパー・エルガードを擁して参戦したTPRモータースポーツは、2022年に向けドイツ出身のマイク・ハルダーとの契約を発表し、2021年のTCRスペイン&TCRイベリコ新王者にFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを託すこととなった。
2020年初代王者のキャスパー・H・ジェンセン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/マッシブ・モータースポーツ)が、元F1ドライバーで“耐久レースの鉄人”ことヤン・マグヌッセン(クプラ・レオン・コンペティションTCR/LMレーシング)ら5人のコンテンダーたちを振り切り、見事シリーズ連覇を達成した2021年のTCRデンマーク・シリーズだが、来季も引き続き開催数維持の全7戦を予定する。
その新シーズンは5月初旬に始まり、今季は最終戦の舞台となったパドボルパークでの開幕戦を経て、同月後半には2021年も感染症対策の影響で急きょオープニングラウンドを務めたリング・ユールスランドへと向かう。
そして6月と8月にFDMユランリングで争われる2戦の間には、2021年に初開催へと漕ぎ着けた同国伝統のイベント『コペンハーゲン・ヒストリック・グランプリ』を組み込み、9月には2度目のパドボルパーク、そしてシーズン3度目となるFDMユランリングでの最終戦へと続いていく。
これにより、パドボルグパークでの2回目のイベントに取って代わられるかたちとなった『クラシック・レース・オーフス』が、残念ながらカレンダーから外れる結果となっている。
そんな2022年シーズンに向け最初の体制発表となったのがTPRモータースポーツで、散発的プログラムを経て約2年ぶりのシリーズ本格復帰に向け、TCRで初タイトルを獲得したばかりのマイク・ハルダーに白羽の矢を立てることとなった。