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投稿日: 2022.01.31 18:03
更新日: 2022.01.31 18:05

FSモータースポーツS.A.が2022年新規参戦を表明。フィアット・クロノスSTC2000を投入


海外レース他 | FSモータースポーツS.A.が2022年新規参戦を表明。フィアット・クロノスSTC2000を投入

 2022年2月18~20日の週末にアルゼンチン・コルドバ州北部アルタグラシアのアウトドローモ・オスカー・カバレンで予定されるシーズン開幕を前に、同国が誇る人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)のグリッドに新規チームの参戦がアナウンスされた。

 自身も元プロドライバーとして活動したフェデリコ・スアレス・サルビア率いるFSモータースポーツS.A.は、クライスラー、フォード、フィアットなどと続けてきたモータースポーツでのヘリテージを基盤に2台の『フィアット・クロノスSTC2000』を投入、アルゼンチン最高峰カテゴリーへの参入を発表した。

 2019年からフランス・オレカ製の2リッター直列4気筒直噴ターボのワンメイクエンジンを採用し、新たな時代へと突入したSTC2000だが、時を同じくして地元インポーターの支援を受けたフィアットは、ユリシーズ・アルメリーニ率いるDTAレーシングとジョイントし、ファクトリーチームの“フィアットDTAレーシング”としてシリーズを戦ってきた。

 ワークス参戦当初は『ティーポ』を投入し、その後はBセグメント・セダンの『クロノス』を採用してきたフィアット製車両だが、今回FSモータースポーツS.A.はアルメリーニのチームが基本骨格を製作した車両を活用し、かつてはF1やル・マン24時間などで活躍し、ダラーラ、ウィリアムズ、フェラーリ、ロータス、プジョースポールなど錚々たる組織で働いた経歴を持つ名デザイナー兼エンジニア、エンリケ・スカラブローニの協力を得てSTC2000への新規参入を果たす。

 チーム代表を務めるスアレス・サルビアは、新たにSTC2000に挑戦するこのプロジェクトが、どのように考案され、産声を上げたかを説明した。

「この機会は、我々が引き続きこのスポーツのレベルで何かを証明し成し遂げるため、シリーズオーガナイザーとの親密な協議から生まれたんだ。我々は15年以上の活動を通じてフィアット・コンペティツィオーネの一員であり、これこそがチームに新しい挑戦を生み出す方法だった」と語るスアレス・サルビア代表。

「我々はこの挑戦に際して非常に快適な対話を持ち、このカテゴリーを愛する気持ちもあり、そこからプロジェクトはスタートした。その後、こうしてフィアットの車両を担当する可能性が与えられ、今ではそれが現実になったというわけさ」

プジョーのファクトリー参戦から転換し、2020年までFIAT DTA Racingから参戦した『フィアット・クロノスSTC2000』
かつてはF1やル・マン24時間などで活躍したエンジニア、エンリケ・スカラブローニの協力を得てSTC2000への新規参入を果たす

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