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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.02.25 07:18
更新日: 2022.02.25 07:23

“不公平な”ピット作業規則や、抗議噴出のチームオーダーにメス。GT3化2年目を迎えるDTMの変更点

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海外レース他 | “不公平な”ピット作業規則や、抗議噴出のチームオーダーにメス。GT3化2年目を迎えるDTMの変更点

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権は、スーパーGTシリーズとコラボレーションした『クラス1』規則が2020年限りで終焉を迎えた後、2021年にGT3車両によるレースへと生まれ変わった。その初年度を終え、このオフの間にいくつかのルール変更が行われている。

 シリーズのプロモーター、ITRでオペレーション&イベント・ディレクターを務めるフレデリック・エルスナーは、GT3車両での2年目のシーズンを迎えるにあたり、GT3初年度と比べてシリーズがより「強力」なものになると確信しているという。

 エルスナーは、DTMのオーガナイザーが2021年に「多くのことを学び」、その独自のグローバルなレーシングプラットフォームによる「明るい未来」を構想していると語っている。

「当初、(クラス1規定最終年となった)2020年の状況はあまり良くなかった」とエルスナー。

「だが(GT3という)車両の導入に際し、新たに(スポーティング)規則も変更することはしなかった。我々は“緊急事態”のなかで、本当に良いものを構築できた」

「ファンは参戦する自動車メーカーの多さが気に入っているし、ドライバーに関しては最高のレベルだ。これには多くのアドバンテージがある。(2022年からの導入が決まった、自動車サービスプロバイダの)AVLとメディアを用いたBoP(性能調整)の手法についても、とても良いものだ」

「我々がいま手にしている規則、そして知見により、シリーズには明るい未来があると思っている」

「我々はすべてを可能な限り正しくするよう、細心の注意を払った。また、レースウイークを通じて多くの知見を得た」

「(2022年からの)新たな規則によって、多くのことが変わる可能性がある。昨年学んだ多くのことを新規則には盛り込んだので、昨年よりもしっかりとした基盤ができていると思う。この規則により成功しないことがあるなんて思ってもいない」

 2021年は19台だったDTMのフルタイム・エントリーは、2022年には20人(台)となる。

「2020年を経て(GT3での)最初のシーズンに入る際には、多くの疑問があった。『GT3車両でレースするのか?』『適切なBoPを設定できるのか?』『シリーズは生き残ることができるのか?』など、我々は多くの疑問を抱いていた」とエルスナー。

「チームとドライバーに参加してもらうのには、しばらく時間がかかった。だがいまは、説明する必要がない。少なくともこれだけの参戦車両があるのなら、もうひとつのクルマ(クラス1)よりは良いものになるだろう」

「それこそが、我々がより強い立場にある理由だ。グリッド(参戦台数)に関しては、より強力になる。昨年は何人かのゲストドライバーがいたが、今年はそれを必要としない」

「昨年は、いくつかのブランドとドライバーが、それを試した。今年、ゲストドライバーを許可するのは、それが本当に理にかなっている場合、たとえば有名人であったり、DTMトロフィーで活躍している誰かである場合のみだ。それは、我々がより強力な立場であることを示している」

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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