マクラフランが初優勝。琢磨も追い上げを見せる【順位結果】インディカー開幕戦セント・ピーターズバーグ決勝レース

　セント・ピーターズバーグで開催されたNTTインディカー・シリーズ開幕戦。27日に決勝レースが行われ、スコット・マクラフラン（チーム・ペンスキー）がポール・トゥ・ウインでインディカー初優勝を挙げた。

　インディカー参戦200戦目の節目のレースとなった佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、22番手スタートから追い上げ10位でレースを終えている。

　決勝日午前中に行われたウォームアップ走行は、予選でも速さを見せたコルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）がトップタイム。予選は中団に沈んだジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）、アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が続き、佐藤琢磨は20周を走行し10番手と決勝に向けて順調に走行を重ねた。

　大勢の観客が見守る中、いよいよ2022年シーズン初戦となる100周の決勝レースがスタートする。

　初のポールポジションからスタートしたスコット・マクラフランは、トップでターン1へ。ブラックタイヤをチョイスした2番手のウィル・パワーは、ハータとリナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）にスタートで交わされ、4番手に下がってしまう。

　順調にトップをキープするマクラフラン。1.6秒差でハータを離れずついていく。

　10周を過ぎるとレッドタイヤ組が徐々に1回目のピットインを行い、22番手スタートの佐藤琢磨は10番手までポジションアップする。

　パワーは15周目にヴィーケイをオーバーテイクし3番手に。マクラフランは、徐々にハータを引き離し始める。

　一方、ヴィーケイはタイヤが厳しいのか、18周目にマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）に、19周目にはロマン・グロージャン（アンドレッティ・オートスポート）らに交わされ一気に8番手にポジションダウン。

　20周目、パワーはハータを捉え、ターン1でオーバーテイクし2番手を奪うとマクラフランとの差を詰めていく。

　26周目、ルーキーのデビッド・マルーカス（デイル・コイン・レーシング）がターン3で単独クラッシュを喫し、イエローコーションに。

　ピットレーンがオープンになると上位陣が1回目のピット作業を行い順位はシャッフル。

　ステイアウトしたアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）がトップ、スコット・ディクソンが2番手、パト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）、ニューガーデンと続き、マクラフランは13番手に。

　ウォールの修復もあり、レースは34周目に再開。ピット作業で順位をアップしたパロウは、34周目にパワーを交わし13番手に。

　トップのロッシは37周を走行してピットイン。ディクソンがトップに立つ。

　ハーフウェイの50周が近づくと先にピットインした組が2回目のピット作業へと向かい始め、トップのディクソンも48周を走行してピットイン。

　代わりにトップに立ったヴィーケイはラストピットから42周と粘ったが63周目にピットイン。ここで再びマクラフランがトップに浮上し、パロウ、ハータ、パワーと続き、琢磨は8番手に。

　ハータは63周終わり、マクラフランは64周を走行してピットイン。翌周にはパロウがピットへと向かう。琢磨もこの周でピットイン。

　1ストップを残したディクソンがトップに立ち、2番手は11秒差でオワード、3番手にマクラフラン、パロウ、パワーと続いていく。

　残り25周、1ストップが必要なディクソンが猛プッシュ。マクラフランとの差をどんどんと開くと、15秒8の差を築き80周目にピットイン。8番手でレースに復帰する。

　残り13周でトップのマクラフランにパロウが1秒以内と迫り、レースはクライマックスへ。

　燃費的には1周後にピットインしたパロウが有利だったが、マクラフランは最後までトップを守り、インディカー初優勝をポール・トゥ・ウインで飾った。2位にパロウ、3位にパワーが入り、佐藤琢磨は10位フィニッシュでインディカー200戦目を終えた。

■NTTインディカー・シリーズ開幕戦セント・ピーターズバーグ決勝レース結果