ともにTCRシリーズでの優勝経験を持つ兄のマイクと妹ミシェルのハルダー兄妹は、2022年に向けハルダー・モータースポーツとしてTCRヨーロッパ・シリーズに復帰し、3台体制を敷くことをアナウンス。2020年にFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRで戦って以来の欧州リージョン選手権復帰を決めた。また、2021年にホンダ系のブルータル・フィッシュ・レーシングからシリーズデビューを飾ったスペイン出身の17歳、イシドロ・カジェハスは今季ボルケーノ・モータースポーツに移籍し、新たにクプラ・レオン・コンペティションTCRをドライブすることが決まっている。
TCRドイツをスタート地点に、ホンダ・シビック使いとして各国のTCR選手権を戦ってきたハルダー兄妹は、2021年の主戦場をTCRスペインに求め、ともに複数回のイベント勝利を飾り、兄のマイクがシリーズチャンピオンを獲得(TCRイベリコでもタイトル奪取)。妹のミシェルがランキング3位を記録した。
「ハルダー・モータースポーツとして、TCRヨーロッパの非常に競争の激しい環境のなかで、3台のレースカー投入を発表することができてとてもうれしく思う。レースでの勝利とチャンピオンシップのタイトルを増やす日を考えると、なんだか落ち着かなくてソワソワする!」と、意気込みを語った妹のミシェル。
一方で兄のマイクは、すでに2022年に向けた活動計画の一部としてTCRデンマークでTPRモータースポーツに加入し、同じくホンダをドライブすることが決まっており、TCRヨーロッパの2022年カレンダーはそのデンマークのシリーズと1戦だけバッティングする可能性が出てきている。チームは、兄妹に並ぶ3人目のドライバーに関しては「近日中にもアナウンスできる見込み」としている。
そして弱冠17歳の新星カジェハスは、TCRヨーロッパのデビューイヤーでスピードを披露し、ブルータル・フィッシュ・レーシングのシビックでオランダ・ザントフォールト戦では表彰台も獲得。ドライバーズランキング11位に喰い込んだ。