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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.05.13 14:14

RSCの強豪WAUが“Gen3”よりフォード陣営に電撃スイッチ。エースも「最高の決定」と歓迎

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海外レース他 | RSCの強豪WAUが“Gen3”よりフォード陣営に電撃スイッチ。エースも「最高の決定」と歓迎

 オーストラリアのみならず、世界でも人気を集める同大陸最大のツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップに参戦する強豪ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)は、2023年導入予定の新車両規定“Gen3”に合わせて、ホールデンからフォードへの衝撃的なスイッチを発表。1990年から2016年まで、30余年にわたってGM(ゼネラルモーターズ)の筆頭ファクトリーチームとして活動し、6度のドライバーズタイトルと186勝を記録してきたWAUが、来季よりフォード・パフォーマンスのワークス指定チームに生まれ変わることとなった。

 同国の自動車市場におけるホールデン・ブランドの消滅に合わせ、来季導入の新車両規定のもと『シボレー・カマロZL1スーパーカー』にスイッチする計画のGM陣営だが、その節目を前にシリーズのファンにとっても“精神的主軸”と言える存在が、電撃的なブランド変更に踏み切る決断を下した。

 長年、ホールデン・レーシング・チーム(HRT)のステータスを掲げ、ホールデンのワークスチームとして活動してきたウォーキンショー・レーシングに、アメリカのビッグネームであるアンドレッティ・オートスポートとユナイテッド・オートスポーツが2018年から資本参入し、チームは新たにWAUへと生まれ変わることとなった。これにより、言わずと知れたマイケル・アンドレッティと、マクラーレンの最高経営責任者ザック・ブラウンがWAUのボードメンバーに名を連ねる。

 その母体となったウォーキンショー・レーシング時代から組織を率いるライアン・ウォーキンショーは、この決定により「チームが新たな時代を迎えることに興奮している」と、英断の背景を語った。

「30年以上もの間、我々はフォードと真っ向から勝負してきたが、新たなGen3時代に向け、彼らと力を合わせることは明確な前進になる。我々としても、これほど長きにわたるホールデンとの歴史を非常に誇りに思っている。その期間は何物にも代え難い資産だ」と語ったウォーキンショー代表。

「そのことにはつねに感謝の念を抱いている。だからこそ2022年末のスーパーカー最終レースまで、誇りを持ってホールデン・バッジを装着する。しかし、今は変化のときだ。新しいチャプター(章)の始まりなんだ」

GM(ゼネラルモーターズ)の筆頭ファクトリーチームとして活動し、6度のドライバーズタイトルと186勝を記録してきたWAUが、来季よりフォード・パフォーマンスのワークス指定チームに生まれ変わることとなった
デトロイトでのプレゼンテーションには、左からライアン・ウォーキンショー、マイケル・アンドレッティ、Ford Performanceのモータースポーツディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックと、内燃機関プログラムの副責任者であるトレバー・ワージントンも列席した
チャズ・モスタート(右)とニック・パーカットは、契約上来季もWAUに残留してフォードのステアリングを握る

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