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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.05.22 07:58
更新日: 2022.05.22 08:55

ヴィーケイが驚速アタック。琢磨はウォールにヒットもトップ12入り/第106回インディ500予選1日目

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海外レース他 | ヴィーケイが驚速アタック。琢磨はウォールにヒットもトップ12入り/第106回インディ500予選1日目

 17日から走行を開始した第106回インディアナポリス500マイルレース。4日間のプラクティス走行を終え、2日間に渡る予選が22日にスタートした。22日にの予選1日目は、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がトップに立った。

 ここまで連日トップでプラクティスを終えていた佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、12番手で予選2日目ポールデイに進んでいる。

 午前中に短いプラクティス走行を終えると、前日にくじ引きの順で予選アテンプト合戦がスタートした。

マシンに乗り込むリナス・ヴィーケイ
マシンに乗り込むリナス・ヴィーケイ

 アテンプトと呼ばれる連続4周の走行を行い、平均速度でグリッドを争うインディ500の予選。まずはパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)が平均233.037mphを記録する。
 続いて2番目にリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がアテンプト。1周目を234.702mphと速さを見せると、2周目、3周目を233mph台で走行し、ラストを232.655mphとまとめ、平均233.655mphとオワードを上回る。

 4番目にアテンプトしたフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)もスピードを見せ232.775mphを記録し3番手。

 ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)の大物ルーキーたちもいいアテンプトを行うもシボレー勢3台に届かず。

走行の準備を行う佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)
走行の準備を行う佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)

 10番目にアテンプトとなった佐藤琢磨。ウォームアップラップを212.263mphで終えると1周目は232.319mphとややスピードは伸びず、2周目を232.558mph、3周目はスピードを落とし232.135mph、4周目は231.775mphとなりこの時点で6番手に留まる。

 13番目にアテンプトのトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)は、1周目を233.180mphとスピードに乗せるも4番手。シボレー勢に届かない。

 17番目に登場のコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)はマシントラブルでアテンプトを中止した。

 19番目に登場したアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は1周目を233.588mphを記録。2周目も233mph台で走行するも4周目を231.775mphと落とし、平均232.774mphで4番手。ホンダ勢のトップに立つ。

談笑するグロージャンとオワード
談笑するグロージャンとオワード

 各車最初のアテンプトも残り7台となったところで、この時点10番手の佐藤琢磨のアテンプトがペナルティで無効となる。

 アテンプトを終えた琢磨がインラップ時にターン3手前でピットレーンに向かわず、次のマルコ・アンドレッティのアウトラップを邪魔したと判断されたためだ。これで琢磨は、再アテンプトが必要となった。

 難しいコンディションで各車スピードを伸ばせず、本来は9番目に走行だったファン・パブロ・モントーヤ(アロウ・マクラーレンSP)が最後にアテンプトへと向かう。しかし、平均228.622mphで26番手と下位に。これで各車1回のアテンプトを行い、こここら再アテンプトが繰り広げられる。

 残りは4時間。まずはカラム・アイロット(フンコス・ホーリンガー・レーシング)が再アテンプトへ。雨雲が近づいているようで、琢磨も急いでレーンへと並びアテンプトを待つ。

 琢磨の前にはチームメイトのデイビッド・マルーカスが再アテンプト。3周目にスピードを落とすも12番手のスピードを記録。そして琢磨がコースイン。

 琢磨は、ウォームアップを212.259mphで走行すると、1周目を232.482mph、2周目は231.890mphに落とす。3周目は、曲がり切れずウォールにサイドをヒットするもそのままアクセルを緩めず231.244mphを記録。4周目を231.221mphで走行し、平均231.708mphで12番手に入った。

 1回目のアテンプトをマシントラブルで終えていたハータは、エンジンを載せ替え再びアテンプトもスピード伸びず25番手に。

 残り3時間35分、セージ・カラムが再アテンプトに出たところでトラック上に雨粒が落ち、イエローフラッグで中断となる。 
                                                            
 雨は一時止み、残り2時間で再びアテンプトが始まる。セージ・カラム(ドレイヤー&レインボールド)、スコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が再アテンプトに挑むもタイムを伸ばせず、次にジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がアテンプトへ。

アテンプトへ向かうスコット・マクラフラン
アテンプトへ向かうスコット・マクラフラン

 しかし、ここで再び雨粒が落ち始め再び中断。雨は強くなり、1時間早くセッション終了となった。

 トップはヴィーケイ、2番手にオワード、3番手にローゼンクヴィスト。チップ・ガナッシ勢は、4番手のパロウをはじめ全5台がトップ12入り。一方、アンドレッティ勢は9番手のグロージャン、ペンスキー勢は11番手のウィル・パワーと1台ずつしかポールデイに進むことはできなかった。

「いいスタートだよ。僕たちが、明日のために良い車と自信を持っていることを示している。ポールに挑戦することができるんだ。ガナッシが最大のライバルになるだろうね」とヴィーケイ。

6番手に入ったジミー・ジョンソン
6番手に入ったジミー・ジョンソン

 佐藤琢磨は再アテンプトで12番手に滑り込み、ポールデイへと進んでいる。

 予選1日目の13番手以下はグリッドが決定し、22日のポールデイは、16時から12人による予選がスタート。上位6台がポールポジションに挑むファイアスト・ファストシックスに進出し、17時10分からアテンプトが行われる予定だ。


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