オーストラリア大陸を代表するツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで数々の成功を収め、シリーズが誇る“伝説の男”として知られるクレイグ・ラウンズと、昨季フルタイムからの引退を表明したばかりのジェイミー・ウインカップのふたりが、RSC最大の1戦である2022年『バサースト1000』へのワイルドカード参戦を表明。経験豊富、百戦錬磨のドライバーはそれぞれ“指南役”として、若手有望株とのタッグで出場することを決めている。
これまで3年間組んできたマウントパノラマでのペアをスプリットしたふたりは、2022年の“Great Race”に向けルーキーとのペアリングでエントリーすることが決まり、これが29年連続、自身キャリア300戦目という記録的なシリーズスタートにもなるラウンズは、現在Super2参戦中のデクラン・フレイザーと。そして“セブン・タイムス・チャンピオン”こと最多勝男のウインカップは、今季自身の後釜としてトップカテゴリー昇格を果たしたブロック・フィーニーとシートをシェアする。
これにより王者トリプルエイト・レース・エンジニアリングは、レッドブル・アンポル・レーシングとしてレギュラー参戦する2台に加え、ラウンズ/フレイザー組となるもう1台のホールデン・コモドアZBをスタンバイする。
「恒例の“Great Race”に向け、こうしてデクランとチームを組むことに興奮しているよ。彼がスーパーカーへの旅に出る『案内役』を買って出るわけだからね」と、新たに“メンター”としての意気込みを語ったラウンズ。
「栄光のバサースト、そしてマウントパノラマと僕の親和性は秘密でもなんでもない。僕だけでなくここで戦う誰にとっても、他のどの場所より意味のあるレーストラックだ」と続けたシリーズ通算110勝、3度のドライバーズチャンピオンを獲得したラウンズ。
「それに我々は、ワイルドカードながら競争力のあるペアになると思うよ。デクランはSuper2でのキャリアにおいて、バサーストに勝つために必要な『ふたつの要素』、つまり素晴らしいスピードと落ち着きを示しているからね。週末の“Mix”のなかですべてに注意を払い、正しい仕事と判断をし、ファンに応援してもらえる何かを与えたいと思っている」