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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.01 10:43

3位の岩佐歩夢「すべてが少しずつ足りなかった」FIA F2第10戦ブダペスト レース2 トップ3コメント

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海外レース他 | 3位の岩佐歩夢「すべてが少しずつ足りなかった」FIA F2第10戦ブダペスト レース2 トップ3コメント

 現地時間7月31日、2022年FIA F2第10戦ブダペストのフィーチャーレース(決勝レース2)がハンガリーのハンガロリンクで開催され、ザウバー育成のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)が今季3勝目を飾った。2位にエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシング・システム)が、3位にポールスタートからホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)が続いた。

 プルシェールは「いいレースだったね。FIA F2でのベストレースと言えるかはわからないけど、サマーブレイク直前のレースで勝てたのは最高だ」と振り返る。

「実は、マシンバランスに少し苦労していたんだ。だから、コース上で最速のマシンだったとは思わないけど、(スタートの)ターン1ではとてもいい仕事ができたし、チームもいい作戦とピット作業をやってくれた。アウトラップも良く、すべてを最大限に活かすことができたと思う」

「(タイヤを最後まで持たせるのは)かなり難しかった。正直、スピードはエンツォの方が速かったと思う。僕み一時的にはペースを上げることができたけど、終盤はすべてのコーナーでグリップを失いそうになっていたんだ。簡単ではなかったけど、勝つことができたからね。チームに感謝しているよ」

「(フィッティパルディからのプレッシャーがあり)すごくストレスのたまるレースだった。後半、彼の姿がミラーに映ったんだ。最終コーナーの立ち上がり、そしてターン1の立ち上がりで毎周、僕はミラー越しに彼を見ていた。何とかポジションを守れたのだから、とても満足しているよ。ノーミスだったことも良かったね」

「サマーブレイク直前の週末としては完璧さ。今日の勝利で今季3勝目ということは、ベルとの契約でヘルメットも新しくなるから、これも嬉しね! 今日はパーフェクトだ」

2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2を制したテオ・プルシェール(ARTグランプリ)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2を制したテオ・プルシェール(ARTグランプリ)

 9番手スタートから2位表彰台を獲得し、スプリントレース(決勝レース1)に続く連続表彰台を獲得したフィッティパルディは「この週末はずっといいペースだった」と語った。

「予選ではもっと上位に行けたと思う。昨日のスプリントレースではターン2のミスがあり、あれがなければ勝てたと思う。今週末はレースペースが速かった」

「今日のフィーチャーレースは9番手スタートで、オーバーテイクがとても難しかった。そのなかで僕はとても良いオーバーテイクができて、以降良いペースを保つことができた。ソフトスティントを誰よりも長くできたんだ。ピットストップも素晴らしく、チームも申し分ない仕事をしてくれた。ピットアウトの際にはテオのすぐ前に出たのだけれど、タイヤが冷えていて彼に抜かれてしまった。それでも2位をキープすることができたし、レースは本当に良かった」

「ミディアムでスタートした僕の前に4台のマシンがいることは知っていた。9番手だったので、1周目に彼らを抜かなければならないと思っていたよ。ターン2の手前で4台ともパスでき、(フレデリック)ベスティのすぐ後ろの6番手でコースインした。そしてタイヤをマネジメントして、ベスティを抜いたんだ」

「難しかったよ。本当に大変だった。今までのレースのなかで、もっともハードなレースのひとつだった。後方のトラフィックを考えると、彼らに追いつくのは大変なことさ。彼らの後ろでタイヤをマネジメントし、オーバーテイクのタイミングを見極めるのはとても難しいことだった。何人かのドライバーはとてもアグレッシブで、ポジションをブロックしようとした。適切なタイミングでオーバーテイクすることが必要だった。だから、このレースでは判断が本当に重要だったんだ」

2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2で2位を獲得したエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシング・システム)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2で2位を獲得したエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシング・システム)

 ポールスタートから3位となった岩佐は、「すべてが少しずつ足りなかった」とレースを振り返った。

「僕にとってはかなり難しいレースでした。スタートがうまく決まらず2つのポジションを失いました。ご存知のように、このコースはレース中、つねにライバルと接近しています。だからオーバーテイクがとても難しいのです」

「最初のスティント序盤はクルマの調子もよくて、スピードもかなりありました。ただ作戦はあまり良くなかったと思います。ソフトタイヤではかなり良いパフォーマンスが得られたので、もう少し長く走れたかもしれません。これはチームと一緒に改善すべき点です。スタートも良くなく、アウトラップもテオより少し遅くなってしまったので、これも改善すべき点ですね。すべてが少しずつ足りなかった。だからこの結果になったのだと思います」

「(スタートでは)タイヤのグリップが良くありませんでした。スタート直後にホイールスピンをしてしまったので、それが失敗だったと思います。加えてターン1とターン2のコースポジションがあまりよくなかった。たぶん、もう少しうまくコントロールできたはずです……そこは僕の大きな改善すべき点だと考えています」

2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2で3位表表彰台を獲得した岩佐歩夢(ダムス)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2で3位表表彰台を獲得した岩佐歩夢(ダムス)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2を制したテオ・プルシェール(ARTグランプリ)と握手を交わす3位の岩佐歩夢(ダムス)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2を制したテオ・プルシェール(ARTグランプリ)と握手を交わす3位の岩佐歩夢(ダムス)
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2スタート
2022年FIA F2第10戦ブダペスト レース2スタート


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