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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.12 16:50
更新日: 2022.08.12 16:52

ホンダ・シビックのダルベルト、46戦未勝利記録脱出からのダブル達成/TCRオーストラリア第5戦

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海外レース他 | ホンダ・シビックのダルベルト、46戦未勝利記録脱出からのダブル達成/TCRオーストラリア第5戦

 8月5~7日にクイーンズランド・レースウェイで開催された2022年TCRオーストラリア・シリーズ第5戦は、創設初年度2019年の開幕戦以来のポールポジション獲得を果たしたトニー・ダルベルト(ウォール・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が、実に46戦を経てのシリーズ初優勝を達成。ジェイ・ハンソン(AWC MPCレーシング/アウディRS3 LMS 2)の勝利を挟み、ダルベルトが週末最終ヒートのレース3も制覇し、未勝利の実力者が本領発揮の3戦2勝を飾っている。

 5月末のシドニー戦以来、しばしの“ウインター”ブレイクを挟んで開催された第5戦は、この時点でポイントリーダーとしてクイーンズランドに乗り込んできたホンダ陣営のエースが、予選から好パフォーマンスを披露する。

 シリーズ創設のオープニングラウンドとなった2019年のシドニーでは、ポールを獲りながらもオープニングヒートを2位で終えたダルベルトは、実にその後2年半にわたって不名誉な未勝利記録が続いてきた。

 しかしQ1でルーク・キング(マオタイ/ジップ・ペイ/ヒョンデi30 N TCR)を、続くQ2で初代王者のウィル・ブラウン(リキモリMPCレーシング/アウディRS3 LMS)やザック・ソーター(チーム・ソーター・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)らを退け、まずは週末最速の2ポイントを獲得してみせた。

 そのまま土曜夕刻16時過ぎに開始されたレース1でも、フロントロウ2番手発進のソーターを抑え、ダルベルトが首位を快走。3番手にいた初代チャンピオンはターン3でコースを外れ、3周目にはジェームス・モファット(ルノー・スポールGRM/ルノー・メガーヌR.S.TCR)がブースト圧の問題でピットへ。

 さらに7周目にはネイサン・マルコム(HMOカスタマー・レーシング/ヒョンデi30 N TCR)がベン・バルグワナ(バーソン・オートパーツ・レーシング/プジョー308 TCR)と絡んでセーフティカーが出動するなど、20周レースも2周短縮の荒れた展開となる。

 しかしリスタート後も後続の波乱を尻目にホンダ勢がトップ2の地位を固め、ダルベルトが歓喜のシリーズ初優勝を達成。2位にソーター、3位ハンソンの表彰台となった。

「これ以上何も求めることはできないね! ホンダ・オーストラリアとウォール・レーシングにはとても満足しているし、心からの感謝を捧げたい。僕らは長い間、この結果を求めてきた。チームは週末にすべてを完璧に実行し、関係者全員にとって大きな報酬を得たんだ」と、シリーズ創設以来46戦待った喜びを語ったダルベルト。

創設初年度2019年の開幕戦シドニー以来となるポールポジション獲得を果たしたトニー・ダルベルト(ウォール・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)
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レース1は中段以降で接触アクシデントの多発する荒れた展開となり、セーフティカー出動ののちペナルティも課されることに
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2年半にわたって不名誉な未勝利記録が続いてきた選手権リーダーが、その流れを断ち切る勝利を飾った
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