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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.17 06:40
更新日: 2022.08.16 21:15

8月末のTCR実戦デビューに向け、アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRS TCR』が本格テストを実施

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海外レース他 | 8月末のTCR実戦デビューに向け、アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRS TCR』が本格テストを実施

 南米大陸でトヨタのモータースポーツ活動を牽引するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、7月に正式なTCR認証を取得したばかりの新型『トヨタ・カローラGRS TCR』の本格テストを実施し、契約配下のマティアス・ロッシとホルヘ・バリオがドライブを担当。8月27~28日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦での実戦デビューに向け最後の仕上げを行った。

 アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)での活動や、同国を中心としたシルエットストック、さらにピックアップ・トラック選手権のみならず、国内ラリー選手権での活躍など広範囲なプログラムを遂行するTGRAは、今から約2年前に開発計画が公となった新型TCRモデルの実戦前“最終仕上げ”を敢行した。

 8月初旬に実施された広域テストでは、地元のSTC2000/TC2000で通算4度のタイトルを獲得し、現在は隣国ブラジルに越境してSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”を戦うエース、ロッシの手でプログラムを進行。その傍らには、今季STC2000でトヨタ陣営に加入した18歳のホルヘ・バリオも帯同し、大ベテランの仕事ぶりを隣で学ぶ機会も設けられた。

「このタイプのクルマをテストできるのは、いつでも素晴らしいことだね。なぜなら、このマシンはアルゼンチンで製造され、いつかはWTCRを走らせるべく世界に向け羽ばたく1台なんだからね」と、12月のシェイクダウンでもステアリングを握っていたロッシ。

 エアロダイナミクスや電子制御デバイス類を含め、世界最速の「FFツーリングカー」を標榜するSTC2000で活躍したのち、今季は参戦2年目のSCBでリヤ駆動のストックカーを走らせて2勝を挙げ、同国で『もっとも成功した外国人ドライバー』の称号を得たロッシは、このオスカー・カバレンのテストでもカローラに好印象を抱いたという。

「このクルマは現段階でも優れたバランスを保っている。すでに車速の高いハイスピード領域で非常にうまく機能しており、テストを通じて低速域でも良いパフォーマンスに向かっている。STC2000ほどではないにせよ、非常にパワフルな前輪駆動車であることを踏まえ、サーキットでの感覚をステアリングに伝えることが最大の難関だ」と続けたロッシ。

南米大陸でトヨタのモータースポーツ活動を牽引するTOYOTA GAZOO Racing Argentina(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナ主導で開発された新型『トヨタ・カローラGRS TCR』
SCB参戦2年目を迎えたマティアス・ロッシ(車両前方/右)。すでにシーズン2勝を挙げている
今季STC2000でトヨタ陣営に加入した18歳のホルヘ・バリオも、すでに初優勝を経験済み

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