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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.24 17:28
更新日: 2022.08.24 17:30

土曜は契約延長を祝うDJRのデイビソンが制覇。日曜は王者が貫禄の“ダブル”で逆襲/RSC第9戦

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海外レース他 | 土曜は契約延長を祝うDJRのデイビソンが制覇。日曜は王者が貫禄の“ダブル”で逆襲/RSC第9戦

 8月19~21日にオーストラリアはメルボルン、サンダウンで争われたRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの第9戦『Penrite Oil Sandown SuperSprint』は、名門シェルVパワー・レーシング所属のウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が、土曜ポールポジション獲得からオープニングヒート完全制覇を飾り、会期直前に発表していたディック・ジョンソン・レーシングとの来季契約更改を自ら祝う勝利を収めた。

 一方、選手権首位を行くレッドブル・アンポル・レーシングの王者“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)は明けた日曜に逆襲し、レース2と3を制する貫禄の“ダブル”を達成。ランキングでのアドバンテージを500ポイントまで伸ばしてみせた。

 このサウンダウンの週末には、10月に控えたシリーズ最大の祭典『バサースト1000』を前に、レギュラーシートに座るドライバー陣とペアを組む“耐久カップ登録コドライバー”専用のプラクティスセッションが設定され、トップカテゴリー昇格を目論む新鋭のルーキーから、すでに複数回のシリーズ制覇を経験する“レジェンド”ドライバーらが、今季初の現行規定モデルをドライブした。

 そのセッションでは、昨季限りでフルタイムから退いた“セブン・タイムス・チャンピオン”ことジェイミー・ウインカップ(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が、7冠王者の貫禄を見せつける最速タイムを刻み、その余波で今回はブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)から出走することとなったマウントパノラマ“7勝”の3冠クレイグ・ラウンズは、同金曜にも来季2023年から導入の“Gen3”規定車両のテストも担当し、新型『シボレー・カマロZL1スーパーカー』の感触を「まるで昔のスーパーカーのようだった」と振り返り、ポジティブな評価を与えた。

「この最新のクルマを、サンダウンの勝手知ったるトラックで走らせると、そのフィーリングはまるで往年のスーパーカーのような雰囲気を漂わせているんだ。まずはそのことに何よりも驚いた」と語ったラウンズ。

「この“Gen3”カマロを速く走らせるには、ドライバーはかなり“ハッスル”して追い込まなければならない。今回はフロントセクションの改訂版仕様を試したみたいだが、固有のアンダーステアもオーバーステアも発生し、純粋な車両重量バランスと極端に削減された空力のせいで、タイヤはより酷使されることになる」と続けたラウンズ。

「ブレーキングの安定性は良好だし、バックストレートではスピードリミッターに当たりっぱなしだった。とても楽しめるクルマなのは間違いないね!」

 明けた土曜予選シュートアウトでは、計時予選でも最速を記録したデイビソンが再びタイムボードの最上位に躍り出たものの、ラップを開始するピットアウト時点でイエローラインカットの審議を言い渡され、ポール獲得が維持されるか神経質な待機に直面する事態に。

 しかし裁定は500ドルの罰金を課されたものの正式結果自体は「お咎めなし」となり、今季7度目の最前列スタートが確定。フロントロウに王者SVGが並び、セカンドロウに初代TCRオーストラリア王者のウィル・ブラウン(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)とアントン・デ・パスカーレ(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が並ぶグリッドとなった。

“耐久カップ登録コドライバー”専用のプラクティスセッションでは、昨季限りでフルタイムから退いた“セブン・タイムス・チャンピオン”ことジェイミー・ウインカップ(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB/右)が最速に
“耐久カップ登録コドライバー”専用のプラクティスセッションでは、昨季限りでフルタイムから退いた“セブン・タイムス・チャンピオン”ことジェイミー・ウインカップ(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB/右)が最速に
来季2023年から導入の“Gen3”規定車両のテストでは、新型『シボレー・カマロZL1スーパーカー』のみリップとサスペンションの改訂版を導入した
来季2023年から導入の“Gen3”規定車両のテストでは、新型『シボレー・カマロZL1スーパーカー』のみリップとサスペンションの改訂版を導入した
今回はゼイン・ゴダードらとGen3車両のステアリングを握ったクレイグ・ラウンズ(左)「まるで往年のクルマのよう」だと評価した
今回はゼイン・ゴダードらとGen3車両のステアリングを握ったクレイグ・ラウンズ(左)「まるで往年のクルマのよう」だと評価した
土曜レース1では、ウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が会期直前に発表していた来季契約更改を自ら祝う勝利を収めた
土曜レース1では、ウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が会期直前に発表していた来季契約更改を自ら祝う勝利を収めた

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