インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシング。2017年シーズンは、シボレーエンジンからホンダエンジンにスイッチしてシーズンを迎えるが、ドライバーを務めるスコット・ディクソンとトニー・カナーンは厳しいスタートになると予想している。
ホンダエンジンのトップチームとしてインディカーを戦ってきたチップ・ガナッシ・レーシングだったが、2014年にNASCARでも使用しているシボレーエンジンへとスイッチ。2015年にはディクソンがチャンピオンを獲得したが、2016年はライバルのチーム・ペンスキーに差をつけられたこともあり、再びホンダエンジンとパートナーを結ぶこととなった。
チャンピオン経験もあるベテランのディクソンとカナーンは、ホンダへとスイッチすることでインディ500でより競争力を増すと考えているが、新しくホンダのエアロキットを学ぶ必要とシボレーとの差を埋めなければならないことを覚悟しているようだ。
「たぶん最初のトラックでは、面を食らうだろうね。ストリートコースやおそらくショートオーバルでは、彼らとはあまり差はないだろう。トラックやセッションタイムでの統計やデータを見れば、正確な差を知ることができる」とディクソン。
「改善が必要な分野があるということがわからないわけではないが、この冬はよい成果が得られたよ。どこが十分で、どこに弱点があるかをね。実際に戦わないと理解できない領域もあるんだ」とコメント。
カナーンは、ホンダのパッケージがシボレーで使用していたパッケージとはまったく異なっていると感じている。
「完全に異なるナンバーと空力、フロントウイング、リヤウイングさ。大きな学習曲線だよ。僕たちのセットアップはすべてシボレーのエアロキット用に作られているので、トラック外ですべてをフラットアウトにして、すべてを再学習するだけだ」
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