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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.10.01 07:30
更新日: 2022.09.30 23:21

SLRのジョン・フィリピが雨の高速戦で勝利。ネストール・ジロラミも初戴冠に王手/TCRヨーロッパ第6戦

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海外レース他 | SLRのジョン・フィリピが雨の高速戦で勝利。ネストール・ジロラミも初戴冠に王手/TCRヨーロッパ第6戦

 9月23~25日にイタリア伝統の高速トラック、モンツァで開催された2022年TCRヨーロッパ・シリーズ第6戦は、雨絡みの予選で自身約2年ぶりのポールポジションを獲得したジョン・フィリピ(セバスチャン・ローブ・レーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が、続くレース1でも一時ポジションを奪われながらも逆襲に転じ、難コンディションのなかポール・トゥ・ウインを達成。リバースグリッドのレース2は、選手権リーダーのフランコ・ジロラミ(コムトゥユーPSSチーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が制し、最終戦を前にしてタイトルに王手を掛けている。

 8月末にドイツのニュルブルクリンクで開催された第5戦も、悪天候と濃霧の影響により急遽シングルヒートの週末になっていたが、この高速モンツァ戦も各ドライバーとも気象コンディションに翻弄される展開となった。

 プラクティスではエンジン不調により2回目のセッションでペナルティ覚悟の換装を強いられながら、ジャック・ヤング(プロフィ・カー・チーム・ハルダー/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が連続トップタイムを刻んで週末が始まると、続く予選Q1は直前の雨により“ウエット宣言”が出されるなかでの勝負に。

 しかしワイルドカード枠を含めエントリー全25台のほとんどがスリックタイヤを装着してトラックインすると、まずはコムトゥユー・レーシングがサポートするマルコ・ブッティ(エリート・モータースポーツ/アウディRS3 LMS)が、ジロラミを従えトップタイムをマークする。

 こうして各車がレコードラインを走行したことで、続くQ2は路面状況が改善。ドライだったFPのレベルに並ぶタイムアップが期待されたが、ここで無情にもふたたびの降雨となり、Q1タイムより数秒遅いラップでのポールポジション争いに。

 この機に乗じて早めのフライングラップを敢行したフィリピは、2度目のアタックで2分03秒731を記録し暫定ポールポジションを獲得、その後はターン2でのイエローフラッグや雨量の変化もありタイム更新を果たすドライバーは現れず。2番手ニコラ・バルダン(ターゲット・コンペティション/ヒョンデ・エラントラN TCR)に対し0.990秒差、セカンドロウ3番手のヤヒム・ガラシュ(ヤニック・モータースポーツ/ヒョンデ・エラントラN TCR)には1.050秒の大差でポールポジションを獲得した。

 引き続きずぶ濡れのトラックで争われたレース1は、スタートからヒョンデ陣営が仕掛けると、オープニングラップのシケインでインサイドにいたバルダンが首位に浮上。続くクルヴァ・グランデで喰い下がったフィリピがふたたび前に出るも、セカンドシケインのインサイドも抑えたバルダンがトップでコントロールラインに帰ってくる。

 その後方では激しいポジション争いが繰り広げられ、序盤戦の攻防に敗れたミシェル・ハルダー(プロフィ・カー・チーム・ハルダー/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が最終コーナーで飛び出しグラベルへ。車両回収のためここでセーフティカー(SC)が発動される。

レース1スタートでは、2番手ニコラ・バルダン(ターゲット・コンペティション/ヒョンデ・エラントラN TCR)が一時首位に躍り出る
レース1スタートでは、2番手ニコラ・バルダン(ターゲット・コンペティション/ヒョンデ・エラントラN TCR)が一時首位に躍り出る
エンジン換装を経ながら、FPで連続首位を記録したジャック・ヤング(プロフィ・カー・チーム・ハルダー/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)は、雨に足元を掬われる
エンジン換装を経ながら、FPで連続首位を記録したジャック・ヤング(プロフィ・カー・チーム・ハルダー/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)は、雨に足元を掬われる
「ここまで集中的に磨いてきたレインセットも功を奏した」とR1勝者のジョン・フィリピ(セバスチャン・ローブ・レーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)
「ここまで集中的に磨いてきたレインセットも功を奏した」とR1勝者のジョン・フィリピ(セバスチャン・ローブ・レーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)

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