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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.10.03 16:59
更新日: 2022.10.03 17:12

大逆転のルーベンス・バリチェロがマティアス・ロッシを従え今季3勝目を獲得/SCB第9戦

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海外レース他 | 大逆転のルーベンス・バリチェロがマティアス・ロッシを従え今季3勝目を獲得/SCB第9戦

 9月23~25日の週末に開催された2022年SCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第9戦は、予選最速を記録したシリーズ3冠のリカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が、レース1でファステストを記録してのポール・トゥ・ウインを達成。続くレース2では2014年王者ルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)が、TOYOTA GAZOO Racingブラジル陣営のマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)を従え、トヨタがワン・ツー・フィニッシュを達成。マウリシオとバリチェロはともに今季3勝目となり、オープニングヒートでも2位表彰台を獲得していた“鉄人”が、ランキング3位に浮上している。

 ブラジル最南端リオグランデ・ド・スル州の中心部に位置する、サンタクルス・ド・スル国際サーキットで争われた1戦は、最初のプラクティスからカローラが速さを見せ、ラファエル鈴木(フルタイム・バッサーニ/トヨタ・カローラ)を先頭に、バリチェロとロッシがトップ3の位置を固める出だしに。

 しかしその勢いに「待った」を掛けたのは、3週間前の第8戦ヴェロチッタで勝利を飾っていたマウリシオで、同地3勝を記録するゲンの良さもあり予選でトヨタ勢を圧倒。Q1で21台が秒差圏内に入る接近戦を制し、キャリア通算18回目のポールポジションを射止めた。

「ポールが獲れたなんて、本当にファンタスティックな結果だ。僕とチームに自信を与えてくれるし、首位だろうと27番手だろうとクルーの働きはいつだって見事だ。彼らはクルマを完璧な状態に保つため多大な努力を払っているし、間違いなくこの結果に値する。僕だけでなく彼らのためにも幸せなリザルトだよ」と、今季は苦労続きだった43歳のマウリシオ。

 フロントロウ2番手にもシボレー陣営のアッティラ・アブレウ(シェルVパワー/シボレー・クルーズ)が続き、クルーズが最前列を占拠。予選Q2で他者とのアクシデントに巻き込まれたバリチェロは2列目3番手に甘んじ、4番手タイムを刻んでいたロッシも、ピットレーンで制限速度を超過したことでペナルティによる3グリッド降格の7番手からと、歯痒い状態でレース1スタートを迎えることとなった。

 日曜の14時過ぎに始まった30分+1ラップ勝負は、ポール発進の3冠経験者が必須のピットストップ・ウインドウを除いて実質的にレースを支配。セカンドスティントではファステストも記録するオマケ付きでSCB通算33勝目を飾った。

「これが僕の本格的なカムバックになる勝利だ。今季は流れの悪さや失格裁定、トラブルの連鎖など混乱したシーズンを過ごしてきたからね。今季3度目の勝利であると同時に、ここサンタクルスで4回目のトップチェッカーだ。応援してくれたすべての人が幸せであって欲しいし、この流れがシーズンの終わりまで続くことを願っている」と、ランキングでもトップ10圏内の9位に浮上したマウリシオ。

 その背後では、失意のバリチェロが2位まで挽回してチェッカーを受け、セカンドロウ4番手に並んでいたウイナーの僚友、3連覇王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)がともにポディウムに上がる結果に。

現地で有名なオクトーバーフェストの会期に合わせて、初の試みとしてSCBの前夜祭も催された
シリーズ3冠のリカルド・マウリシオ(Eurofarma-RC/シボレー・クルーズ)が予選最速を記録した
30分+1ラップ勝負は、ポール発進の3冠経験者が必須のピットストップ・ウインドウを除いて実質的にレースを支配する
セカンドスティントではファステストも記録するオマケ付きでSCB通算33勝目を飾った

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