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投稿日: 2022.10.14 16:28

本格デビュー3戦目の『トヨタ・カローラGRS TCR』がレース1で連勝劇/TCRサウスアメリカ最終戦

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海外レース他 | 本格デビュー3戦目の『トヨタ・カローラGRS TCR』がレース1で連勝劇/TCRサウスアメリカ最終戦

 創設2年目を迎えた南半球のリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの最終戦が10月8~9日にアルゼンチンのサン・フアンで開催され、前戦ブエノスアイレスで実戦わずか2戦目ながらポール・トゥ・ウインでのシリーズ初優勝を飾った新型『トヨタ・カローラGRS TCR』が、引き続き“実力どおりの直球勝負”となるレース1を制覇し、連勝を記録した。

 新型TCRマシン開発を託された18歳の新鋭ホルヘ・バリオは、続くレース2でも肉弾戦を演じてペナルティ裁定を受けつつも3位に喰い込み、この南米発のモデルに高い戦闘力が秘められていることを示した。

 コロナ禍突入前に新設されたトラック、エル・ビリクムで開催された第8戦の週末は、FP1から今季のポイントリーダーであるファブリツィオ・ペッツィーニの僚友、ホセ-マニュエル・サパーグ(PMOモータースポーツ/リンク&コー03 TCR)が立て続けにエンジンを壊す波乱で幕を開けた。

 タイトル候補のスペアエンジンを温存するべく、これで最終戦の週末から撤退の憂き目となったサパーグと同様、地元の人気ツーリングカー選手権TC2000(旧スーパーTC2000)で今季もタイトル候補として戦うベルナルド・ラヴァー(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が、シリーズレギュラーのアルセウ・フェルドマンから引き継いだマシンでFP2の最速を刻むと、そのままQ1でもトップタイムをマーク。その背後に、同じくSTC2000の若手有望株として活躍を演じるバリオのカローラが続く展開となる。

 しかしQ2では意地を見せた選手権首位ペッツィーニが、シーズンフィナーレでの戴冠に向けポールポジションを死守。フロントロウにもブラジル代表として今季のFIAモータースポーツ・ゲームス参戦が決まった実力者、ラファエル・レイス(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が続き、直前のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)改訂で最低地上高が80mmから70mmに改められたカローラは、わずかに0.083秒差で及ばず。2列目3番手からの勝負となった。

 明けた日曜現地午前9時にスタートが切られたレース1は、スタートでペッツィーニがリードを維持し、その背後にいたTOYOTA GAZOO Racingラテンアメリカのカローラが、レイスのクプラを捉えて早々に2番手へと浮上する。さらに初参戦ラヴァーもチームメイトをパスして3番手に追随してくる。

直前のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)改訂で最低地上高が80mmから70mmに改められたカローラは、わずかに0.083秒差で及ばず。2列目3番手からの勝負に
12周を走破した『トヨタ・カローラGRS TCR』が前戦に続くレース1勝利を獲得した
地元の人気ツーリングカー選手権TC2000(旧スーパーTC2000)で今季本格デビューを飾り、勝利も挙げている18歳の新鋭ホルヘ・バリオ(中央)

■次のページへ:ポールシッターのペッツィーニが4位で今季タイトルを確定させる


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