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コラム ニュース

投稿日: 2017.02.01 12:28
更新日: 2017.02.01 12:32

強まるレース色。ランボルギーニがLM GTEへのワークス参戦を視野に【大谷達也コラム第6回】

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コラム | 強まるレース色。ランボルギーニがLM GTEへのワークス参戦を視野に【大谷達也コラム第6回】

 2014年、それまでランボルギーニ・ワンメイクレースのスーパートロフェオやGT3レースで活躍してきたガヤルドの後継モデルであるウラカンの量産仕様がデビュー。これをベースとするレーシングカーは、そのスーパートロフェオ版がまずはガヤルドとの混走というスタイルで2015年に登場。翌2016年以降のスーパートロフェオはウラカンのみエントリーが認められることになる。

 同様にしてウラカン・ベースのGT3マシンが誕生するが、注目すべきはその開発を担当したのがこれまでのライター・エンジニアリングではなく、ランボルギーニ社内のスクワドラ・コルセに切り替わった点にある。

 ランボルギーニの中央研究所に所属する組織として設立されたスクワドラ・コルセは、当初、同社のモータースポーツ活動だけに注力してきたが、2013年よりランボルギーニのドライビング・エクスペリエンス(ランボルギーニ・ユーザーなどを対象としたドライビングスクール)も受け持つようになって、その役割が大きく変化した。

 現在のスクワドラ・コルセの活動はひとつのピラミッドで表現できる。その頂点に立つのはGT3車両によるカスタマー・レーシングで、これに続くのがスーパートロフェオのワンメイクレース・シリーズ。

 ドライビング・エクスペリエンスはその下に位置するものだが、このなかにエスペリエンザ、トラック、ウィンター、ピロータの4コースを設けることで、初めてサーキットを走るドライバーを懇切丁寧に指導しながら徐々にステップアップするルートを構築。

 その最高峰のピロータは、GT3マシンでサーキットを走行してドライビングテクニックを養うだけでなく、GT3の模擬レースまで実施する内容で、予選、決勝のスタート、ピットストップ、そしてフィニッシュなどを体験することで本格的なレースデビューへと導く内容となっている。

 つまり、一般道でのドライビングに飽き足りなくなったランボルギーニ・オーナーにサーキット走行の手ほどきを施し、最終的にはジェントルマンドライバーとしてGT3レースにデビューするまでの道筋を明確に作り上げたのがスクワドラ・コルセなのである。ロードカー・ビジネスとモータースポーツ活動をこれほどシンプルでわかりやすい形で一本化した自動車メーカーはほかにないといっても過言ではない。


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