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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.11.01 13:56
更新日: 2022.11.01 15:58

最終周で衝撃の結末。スロットルを開けたままの“ゲーム走り”でチャスティンが最終ステージ進出/NASCAR第35戦

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海外レース他 | 最終周で衝撃の結末。スロットルを開けたままの“ゲーム走り”でチャスティンが最終ステージ進出/NASCAR第35戦

 10月最後の週末となる29〜30日に、アメリア・ヴァージニア州に位置する最短トラック、マーティンスヴィル・スピードウェイで開催された2022年NASCARカップシリーズ第35戦『エクスフィニティ500』は、まさに前代未聞、衝撃的なファイナルラップの幕切れとなった。

 プレーオフ第3段階“ラウンド・オブ8”の最終戦として、次週フェニックスでの“チャンピオンシップ4”に向けた生き残りに熾烈な勝負が繰り広げられるなか、クリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が『勝たなければならないレース』で2度目の奇跡を披露し、シーズンフィナーレ最後の4人に滑り込むプレーオフ2度目の必勝劇を演じてみせる。

 そして年間を通じてデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)と幾多の“因縁バトル”を繰り広げてきたロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)は、このレースでも宿敵相手に最終ラウンド進出を賭けた勝負に挑むと、まさに2022年“台風の目”であることを証明する暴挙に出る。

 ファイナルラップで10番手にいた1号車のシボレーは、5番手にいる11号車トヨタに一発逆転の大勝負を仕掛け、歴史的な0.526マイルのショートトラックでターン3からターン4に向けマシンをウォールに擦り付けながら「大破覚悟のアクセル全開」という“ゲーム走り”を決行。一歩間違えれば蛮行になりかねない判断を大成功させ、衝撃的速度差でハムリンを抜き去り5番手でチェッカー。

 さらにレース後にはブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)の最低重量違反による失格裁定で4位へと繰り上がり、宿敵を撃破して自身初のチャンピオンシップ4進出を決めてみせた。

 週末の勝負を前に、ここ数戦は脳震盪の治療に専念していたアレックス・ボウマン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)の最終戦復帰がアナウンスされ、前戦“場外乱闘”のペナルティとして「1戦出場停止」の処分を受けていたダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が復帰。そのマーティンスヴィルでは、土曜プラクティスでハムリンが、午後の予選では前戦勝者カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が最速を記録する。

 フロントロウに並んだチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)とともに、決勝レース序盤はHMS艦隊が支配し、ラーソンが最初の68 周をリードした後、エリオットがトラフィックの処理で僚友の現王者をパスし、次の52周でリードラップを刻んでいく。

予選では前戦勝者カイル・ラーソン(Hendrick Motorsports/シボレー・カマロ)が最速を記録。チェイス・エリオット(Hendrick Motorsports/シボレー・カマロ)がフロントロウに並ぶ
ラスベガスで勝利を挙げ、1番乗りで”Championship 4″進出を決めているジョーイ・ロガーノ(Team Penske/フォード・マスタング)は7位
レース序盤を支配したHMS艦隊に対し、デニー・ハムリン(Joe Gibbs Racing/トヨタ・カムリ)が203周の最多リードを引き継ぐ

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