2月2日にトヨタのワークスドライバーとしてWEC世界耐久選手権のLMP1にデビューすることが決まった元WTCC世界ツーリングカー選手権王者のホセ-マリア・ロペス。
アルゼンチン人ドライバーとして世界選手権3連覇の偉業を成し遂げ、今季はフォーミュラEにもフルエントリーするなど、ワールドワイドなドライバーとして能力を開花させたが、その才能を育んだ母国アルゼンチンのツーリングカー選手権である『スーパーTC2000』が、17年シーズンのカレンダーを発表した。
今季は昨年から1戦減少の全12戦で争われ、シーズンは3月始めにかつてF1も開催されたブエノスアイレスから開幕。
美しい湖を囲む半市街地のポトレロや、国内最新の近代的サーキットでWTCCの舞台にもなるテルマス・デ・リオ・オンドを筆頭に、母国の英雄『ファン-マヌエル・ファンジオ』の名を冠したロザリオのコースや、サンタフェを含むいくつかの市街地戦、さらに10月には唯一のシーズン2回開催となるブエノスアイレスで天王山となる200kmレースが開催され、最終戦はラリー・アルゼンチンのヘッドクォーターも置かれたコルドバのアウトドローモ・オスカー・カバレンで行われる。
多彩なコースが揃うこのスーパーTC2000は「南米で最も進んだモータースポーツ選手権」を標榜し、独自のテクニカル・レギュレーションを採用。
エンジンにはリッターバイクの雄であるスズキ製スーパースポーツ『隼』の1350cc直列4気筒をベースにV8化した、2700ccの超軽量エンジンを搭載。Xトラック製の6速共通ギヤボックスを採用している。
また空力の面でも細かな規則が設けられ、ボディワークは前後バンパーとサイドシル部の変更のみが許されるほか、全長や全高なども車種ごとに数値が定められている。