ホールデン、フォードの2大メーカーに加え、ニッサンも参戦5年目を迎える『VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー選手権』。その17年シーズン・キックオフパーティが2月9日にオーストラリア・アデレードで開催され、今季からニッサン陣営に加入する女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロのマシンカラーリングや17年開催スケジュール確定版も公開された。
開幕戦は例年通り3月2~5日にアデレード市街地サーキットで開催される『クリップサル500』。第2戦はアルバートパークでF1と併催される1戦となり、10月の名物耐久『バサースト1000』を含めて、今季も全15戦で争われる。
スーパーカー・シリーズの最高経営責任者を務めるジェームス・ウォーバートンは、元インディカーやフォーミュラEなどシングルシーターの最高峰で戦ってきたシモーナの参戦を熱望し、その実現に尽力した経緯があり、昨年の『バサースト1000』にワイルドカードで参戦した際のスポンサーであるハーベイ・ノーマン(世界展開する家電小売グループ)の継続サポートを確約できたことを「誇りに思う」と語った。
「このパートナーシップは、このスポーツに限らずあらゆるモータースポーツと、すべての女性のために絶対的なリーダーシップを示す良い見本になるだろう」とウォーバートン。
3年契約で初のツーリングカーシリーズに挑むシモーナも「アスリートとして証明すべきことへ集中する」と語り、アルティマのドライブを楽しみにしていると述べた。
「もちろん、女性として戦うけれど225km/hでコーナーにターンインするときに性別は関係ないでしょう?」と、シモーナ。
「でも(オーストラリアに)到着して以来、みんな本当に歓迎してくれて、レースが待ち遠しくてしょうがないわ。すでにテストプログラムも開始していて、マシンもチームも本当に快適よ」
今季からLGやレノボのサポートも加わったニッサン・アルティマで、シモーナはすでにテストデイの最初のプログラムを完了。「1周も無駄にしたくない」と話す通り、すでにアルティマに対して手応えを感じているという。
「テスト期間は限られていて日数も少ない。それでも私はドライビングスタイルを少し変えなければならない必要を感じていたの」
「だから、タイムやポジションのプレッシャーがない状況で、それにトライできたのは収穫だった。タイヤに対する理解も進んだわ」