レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.02.07 16:23
更新日: 2023.02.07 18:26

2年目の“Next-Gen”幕開けは2017年王者マーティン・トゥルーエクスJr.が復活の狼煙/NASCAR

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 2年目の“Next-Gen”幕開けは2017年王者マーティン・トゥルーエクスJr.が復活の狼煙/NASCAR

 アメリカ大陸が誇る最高峰ストックカー、NASCARカップシリーズで恒例となる開幕前エキシビジョン戦『ブッシュ・ライト・クラッシュ・アット・ザL.A.コロシアム』が、2月5日にカリフォルニア州のL.A.コロシアムで開催され、150周で16回のコーションが乱発の荒れた長期戦を、マーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が制する結末に。新規定車両“Next-Gen”導入初年度となった昨季も安定した戦績を残しながら、プレーオフ進出を逃していた2017年チャンピオンが“復活の狼煙”となる勝利を飾っている。

 早くも2023年の開幕を迎えたカップ戦の一行は、伝統の開幕戦『デイトナ500』を約半月後に控え、初開催の前年度に続きロサンゼルスの4分の1マイル決戦で今季最初の腕試しに臨んだ。

 その会期直前にはシリーズ規約の一部改訂もアナウンスされ、従来から明記されていた規定条文の運用を厳格化し、昨季プレーオフ進出権で決定的な瞬間を演出した“壁走り”が、正式にタイムペナルティの対象となることが確認された。

 これに対し“ゲーミング・ムーブ”を敢行した当事者であるロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)は、エキシビジョン戦直前の土曜に「そのこと自体を誇りに思っている……もう2度とやりたくないけど(笑)」と、その心情と本音を語った。

「それは僕の人生でもっとも長い“破壊行為”だったからね。あのときは本当にうまくいって成功したけれど、もう2度とやりたいとは思ってないよ。そして自己満足ではあるけれど、本当に重要なところで成功を収め、挑戦が真に報われた唯一のドライバーとして歴史に名を残せたことはうれしく思っている」とチャスティン。

 こうして始まった週末は、プラクティスでトゥルーエクスJr.の19号車トヨタ・カムリ最速で幕を開けると、ファイナル進出を賭けた各4回のヒートレースに向け、ジャスティン・ハーレイ(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)や、シボレー陣営移籍で心機一転のカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)、その元僚友クリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)に、ウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)らがポールポジションを確保する。

 その各ヒートで勝利を挙げたアリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とトゥルーエクスJr.が『ブッシュ・ライト・クラッシュ』の最前列に並ぶ一方、敗者復活のLCQに回ったチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)は辛くもファイナル27台の枠に滑り込み、前年度のL.A.勝者で2022年王者にも輝くジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)も17番手スタートと苦しい展開となる。

 また、ブラッド・ケセロウスキーとクリス・ブッシャーのRFKレーシング勢は2年連続で『ブッシュ・ライト・クラッシュ』進出を逃し、タイ・ディロン(スパイア・モータースポーツ/シボレー・カマロ)、リッキー・ステンハウスJr.(JTGドアティ・レーシング/シボレー・カマロ)、オースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)らも、この時点でコロシアムを去ることを余儀なくされた。

 迎えた150周勝負は序盤から接触上等の肉弾戦と化し、元五輪会場の超ショートトラック内では至るところで接触が発生、フィールド全体でグリーンフラッグのリズムに乗るのが困難な状況に。

前年度のL.A.勝者で2022年王者にも輝くジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)も17番手スタートと苦しい展開となる
前年度のL.A.勝者で2022年王者にも輝くジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)も17番手スタートと苦しい展開となる
引退したカート・ブッシュの後継者としてカップ昇格を果たしたタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)だが、初日からトラブルに見舞われる
引退したカート・ブッシュの後継者としてカップ昇格を果たしたタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)だが、初日からトラブルに見舞われる
各ヒートで勝利を挙げたアリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とトゥルーエクスJr.が『ブッシュ・ライト・クラッシュ』の最前列に並ぶ
各ヒートで勝利を挙げたアリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とトゥルーエクスJr.が『ブッシュ・ライト・クラッシュ』の最前列に並ぶ
40周をリードしたダレル"バッバ"ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)も、アクシデントに沈む
40周をリードしたダレル”バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)も、アクシデントに沈む

■次のページへ:イエロー連発&長期戦の決勝に「僕らは一晩中洗濯機にいた」と酷評


関連のニュース