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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.02.15 13:13
更新日: 2017.02.15 13:16

佐藤琢磨、アンドレッティ・オートスポートでの初テストに手応え十分

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海外レース他 | 佐藤琢磨、アンドレッティ・オートスポートでの初テストに手応え十分

 インディカー・シリーズ参戦8年目を迎える佐藤琢磨。今季は名門アンドレッティ・オートスポートに移籍し、勝負の一年を迎えた。フェニックスでの合同テストで移籍後初のテストに挑んだ琢磨は手応えを感じている。

 2017年のインディカー・シリーズは、3月12日決勝のフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する。海沿いのストリートコースでのレースだ。

 その約1カ月前に、インディカー・シリーズは合同テストを行った。舞台は第4戦が行われるアリゾナ州のフェニックス・レースウェイ。今シーズンにフル出場を予定する21台が結集し、合計12時間も走り込んだ。気温は摂氏22~28度で、心配された雨も降らなかったため、各チームともかなりのデータが収集できた。

■チームとのコミュニケーションを深めた合同テスト

 佐藤琢磨は、今年からアンドレッティ・オートスポートで走る。過去7年と比べて、間違いなく最高の体制でのシーズンを戦うこととなる。ただし、今回のテストはシーズン中に3戦しかないショートオーバルでのもの。シーズン開幕を迎えるにあたっての勢力図を予測するものとはしにくい。

 琢磨にとってこの2日間で重要だったのは、エンジニアリング・スタッフ及びチームメイトたちとのコミュニケーションを出来る限り深め、よりレベルの高い共闘体制を作り上げることだった。

26号車で挑む佐藤琢磨
26号車で挑む佐藤琢磨

 2016年シーズンから空力ルールが凍結とされたため、2017年もシボレー勢が空力での優位を保つと予想され、実際にテストでもトップ5はシボレーユーザーだった。

 トップ2はエド・カーペンター・レーシングが占めたが、昨シーズン10勝を挙げたチーム・ペンスキーは4人のうちの3人がトップ5入り。ディフェンディング・チャンピオンのシモン・パジェノーだけが8番手と少し離れたポジションとなっていたが、4台で1150周も走り込んだ。これはもちろん参加チーム内での最多で、価値あるデータを収集した様子だった。

 ホンダ勢は6番手につけたミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がトップで、その次の7番手にはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がつけた。どちらも日中の暑い時間帯に予選シミュレーションを行った結果で、ホンダの戦闘力は向上していると見ていい。

 去年の予選ではシボレーがトップ10を独占していたのだ。それでも、彼らとトップの差はそれぞれ0.2148秒、0.2255秒あり、シボレー勢のショートオーバルでの優位は依然健在だ。

 琢磨は19秒4953のベストで総合16番手だった。チームメイトたちは、2012年チャンピオンのライアン・ハンター-レイが19秒3932で12番手、キャリア2勝のマルコ・アンドレッティが19秒4541で14番手、昨年のインディ500ウイナーであるアレクサンダー・ロッシが19秒6108のべストで最後尾の21番手だった。ロッシは3回目のセッション開始早々にクラッシュしたため、さらにタイムを縮めることができなかった。

クラッシュを喫したアレクサンダー・ロッシ
クラッシュを喫したアレクサンダー・ロッシ


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