更新日: 2023.03.07 15:39
成功作『リンク&コー03TCR』がフェイスリフト。今季より創設のTCRワールドツアーに先行投入へ
今季2023年よりグローバルに展開される新生『TCRワールドツアー』への参戦登録を表明済みのリンク&コー・シアン・レーシングは、各シリーズでタイトルを獲得するなど成功を収めた『リンク&コー03TCR』の最新版を公開。親会社のジーリーグループ・モータースポーツ(吉利汽車)の支援を受けアップデートされた2023年モデルは、早くも今季よりTCRワールドツアーに先行投入され、未発表となっていた残り2台のシートにも、元WTCR覇者ヤン・エルラシェールとサンティアゴ・ウルティア続投がアナウンスされている。
リンク&コー03TCRの初代モデルは2018年の後半にラウンチされ、WTCR世界ツーリングカー・カップの2019年シーズンよりデビュー。これにより北欧の実働部隊シアン・レーシングが走らせるリンク&コーは、FIA認可のチャンピオンシップに登場する最初の中国ブランドとなっていた。
その初年度は、ツーリングカー界の“帝王”イヴァン・ミューラーがランキング3位を記録すると、ファミリーの後継者たる甥のエルラシェールが2020年、2021年とドライバーズチャンピオンシップ連覇を達成。そしてシアン・レーシングも3年連続でチームタイトルを獲得する戦果を残した。
こうした実績も受け成功作となったリンク&コー03TCRは、TCRアジア(チームワーク・モータースポーツ)を皮切りに、TCRサウスアメリカ(PMOモータースポーツ)、そしてSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権(MA:GP)でも数多くの勝利を収めてきた。
先週にも、その進化版公開に向けたティーザーを実施した新型TCRモデルは、昨年にも本国で導入されたマイナーチェンジ版をベースとし、量産車に合わせて前後のスタイリングを変更。フェイスリフトのリフレッシュのみに留まらず、2024年のHTCR(共通ハイブリッド機構)導入をにらみ、外板の下でも「多くの変更が加えられた」という。