今季もアルファロメオF1のエースとして11年目のシーズンを戦うバルテリ・ボッタスが、3月31日〜4月2日の2023年F1第3戦オーストラリアGPに先立ち一足早くオーストラリアに上陸。そのF1併催戦を控えたRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの第2戦を前に、かつてのF1開催地でもある有名な市街地トラックで開催された『2023アデレード・モータースポーツ・フェスティバル』に飛び入り参加し、往年の『バサースト1000』優勝車両をドライブした。
1995年までF1を開催した有名なアデレード市街地を訪れた33歳のボッタスは、2016年に伝統のマウントパノラマを制覇したテクノ・オートスポーツ(現プレミエアー・レーシング)製のホールデン・コモドアVFのステアリングを握り、自身初のスーパーカーを満喫する機会を得た。
サウス・オーストラリアの州都であり、今季も最終戦としてシリーズに組み込まれる『ヴァロ・アデレード500』の会場でもある同トラックでは、2018年以来のイベント開催となり、会場では3日間にわたって数々の名車が登場。ヒストリックレーシングカーから最新のマクラーレン・アルトゥーラ、そして昨季までRSCを戦った“Gen2”規定スーパーカーなど多くのモデルが走行した。
F1通算10勝を誇るフィンランド出身ドライバーは、そのホールデン以外にもGr.A仕様のアルファロメオGTVもドライブし、トークイベントにも参加するなど会場内で引っ張りだことなった。
日曜に実施されたデモランは、直前の雨でダンプコンディションとなったものの、北欧仕込みのテクニックを披露したボッタスは華麗なスライドコントロールを披露。低ミュー路の状況を逆手に取ってアデレード・パークランズ・サーキットのショート版でコモドアを振り回し、F1開催時に最終コーナーだった区間ではドーナツターンも決めてみせた。