更新日: 2023.03.30 16:07
今季初開催『TCRワールドツアー』に向けリンク&コー・シアン・レーシングが新型車両を披露
今季2023年よりグローバルに展開される新生TCRワールドツアーに向け、マイナーチェンジを敢行した新型『リンク&コー03 TCR』の投入を表明しているリンク&コー・シアン・レーシングが、改めて2023年型参戦車両のカラーリングと4名のカーナンバーを公開した。さらにオーストラリア大陸ではアシェリー・スワード・モータースポーツ(ASM)が、新たに“オートグリム・チームASM”としてリンク&コー陣営へのスイッチを宣言し、今季TCRオーストラリア・シリーズ第2戦より「初代モデルの即時投入」をアナウンスしている。
昨年にも中国本土で導入された量産モデルのマイナーチェンジ版をベースとし、前後のスタイリング変更を受けた2023年モデルは、エクスエリアの変更のみに留まらず、将来的なHTCR(共通ハイブリッド機構)の導入もにらみ、外板の下でも「多くの変更が加えられた」という。
いち早くその新型モデルを走らせるスウェーデンのトップチームは、世界戦に進出した2011年以来、チームの代名詞となっているシアンブルーとイエローのイメージカラーを継承し、チームが獲得した5つの連続した世界タイトルを反映するべく、ボディ各部に5本のストライプを組み込んだ。
この新型『リンク&コー03 TCR』は、同じく今季実戦デビューを予定する『FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR』とともに、本格ホモロゲーション認証の取得プロセスを開始。すでにイタリアはトリノ近郊グリルアスコにあるピニンファリーナ所有の風洞でダウンフォースとドラッグの測定を終え、エンジン単体も同国モデナに位置するオーラル・エンジニアリングのダイノ上で、数値とパワーカーブの計測を済ませている。
本格デリバリー前のパイロット参戦的な位置付けとなる『TCR World Tour』には、都合4台を送り込むこととなるLynk&Co Cyan Racingだが、先行して残留をアナウンスしていたテッド・ビョークとマ・キンファに加え、この3月に入り元WTCR世界ツーリングカー・カップの覇者ヤン・エルラシェールと、サンティアゴ・ウルティアの続投も発表。
今回のカラーリング披露に合わせ、それぞれ順に111号車、155号車、168号車、112号車のカーナンバーを使用することも明かし、開幕戦ポルティマオに向け「精力的なテストプログラムを継続している」という。