今季からTCR規定マシンによる選手権に生まれ変わるSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権。同シリーズに参戦する名門PWRレーシングは、新たにアウディRS3LMSを投入し、ドライバーに24歳のミカエラ・アーリン-コチュリンスキーを起用すると発表した。
コチュリンスキーは、これまでアウディTTカップなどワンメイクを中心に戦い、昨季はドイツ国内のADAC GTマスターズでアウディR8LMSをドライブするなど耐久レースも経験。彼女にとってこのSTCCへの参戦が、初の本格的ツーリングカー・カテゴリーへの挑戦となる。
「STCCヘの一歩を踏み出すことは、私のキャリアにとって大きな前進を意味するわ。ドライバーとして成長する素晴らしい機会だと感じているの」とコチュリンスキー。
「チームはシリーズの変革を前にして、先手先手で準備を進めているし、今季のPWRレーシングの一員になれることを本当に楽しみにしている」
これまでPWRレーシングはセアト・ディーラーチームとしてSTCCに参戦してきたが、今季もそのチームを主軸としつつ、新たに姉妹ブランドであるアウディをジュニアチームとして加えるプログラムを開始する。
アウディ・スウェーデンのマーケティング担当責任者であるトム・ヘドストロムは、「ミカエラが我々のまったく新しいアウディRS3LMSをドライブするのは素晴らしいことだ」とコメント。
「PWRレーシングにとっても、我々とのジョイントはごく自然なことのように感じる。彼らはセアト以外にも、多くのマニュファクチャラーと成功してきた経験と歴史を持っているからね」