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F1ニュース

投稿日: 2009.04.05 00:00
更新日: 2018.02.15 12:42

ハミルトン、謝罪も「自分は嘘つきではなくチームプレイヤー」


 ルイス・ハミルトンは、スチュワードに対して虚偽の証言を行ったことをFIAとファンに対し謝罪する一方で、チームマネージャー、デイブ・ライアンによって情報を隠すよう指示されたのであり、自分は嘘つきではないと主張した。

 ハミルトンとライアンは、オーストラリアGPでのセーフティカー出動時のヤルノ・トゥルーリの追い越しに関し、虚偽の証言をしたことが発覚、ハミルトンに失格処分が下された。
 その後、ハミルトンはこの件に関し謝罪すると共に、自分は嘘をついたのではなく、指示されたとおりに発言しただけだと語った。

「僕は嘘つきでも不誠実な人間でもない」というハミルトンの発言をBBCが報じた。彼はこの一件は“間違いなく僕の人生の中で最悪の経験”であると語っている。
「この恥ずべき行為に関してどれだけ申し訳なく思っているか、言葉で表せないほどだ。レーススチュワードに時間を浪費させ、恥をかかせたことに対し、謝罪する」

 ハミルトンは、マクラーレンに35年貢献してきたライアンから、ヒアリングに先立ち、“情報を公開しないよう”指示されたと語る。
「僕は実際に起こったことを話したかった。でも誤った方向に導かれた」と、感情的に話すハミルトン。
「人間として、ひとりの男として、僕は皆さんの前に立ち、非を認めるべきだと思う。ファンの皆さんに謝りたい。僕は嘘つきではないし、不誠実な人間でもない。僕はチームプレイヤーなんだ」
「チームに何かを指示されれば、基本的にはそれに従う。でも気まずく、落ち着かない気持ちだった。一歩下がって自分が悪かったと自覚するのは、たやすいことではない。でも、僕は間違っていた。誤った方向に導かれたんだ。今後何が起こるのか、僕には分からない」

 マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、ハミルトンは嘘をついたわけではないと主張すると共に、FIAに謝罪、ライアンを停職処分にしている。
「彼(ライアン)は、故意に欺こうという意思で行動したわけではないが、ヒアリングが行われる中で、十分に事を明白にしなかった」とウィットマーシュ。
「彼(ライアン)は、非常に重大な判断ミスを犯し、その責任を取ることとなった」
 ウィットマーシュは、マクラーレンにとって“とても悲しい日”であると語ると共に、“チームとルイスは、F1への取り組みの中で完全に誠実である”と主張している。


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